2015.04.25【日译中】安房直子「野ばらの帽子」24(18句)完结

兰汐羽兮 (神谷みか/みかの消失) 译心传心
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发表于:2015-04-25 15:08 [只看楼主] [划词开启]

   

                                                     


                                                                           安房直子

                                                       野ばらの帽子」(野玫瑰的帽子)









  ぼくは、手を頭に上げましたが、そこに、野ばらの帽子はありませんでした。それどころか、白い鹿も、ばらのしげみもなく、あたりは一面、夕暮れの雑木林でした。男は、大口をあけて笑いました。

  我伸出手去摸,可是头上并没有野玫瑰的帽子。不仅如此,白鹿,玫瑰刺也都不见了,四周全都是夕阳下的杂树林。年轻人大笑着。

 

「道に迷ったんだろ? どこへ行くつもりだったんだね」

 “你迷路了吧?要去哪里呢。

 

「ええと……中原さん……」

 “嗯……中原家。”

 

 ぼくは、ポケットに手をつっこんで、くしゃくしゃのはがきを取り出しました。男は、それをのぞきこんで、

   我把手插进口袋里,取出揉成一团的明信片。男人看了一眼。

 

 

「ああ、これは、もうひとつむこうの森だよ。君、さっきバス停をまちがえたんだろ。まちがえて、ひと停留所早くおりたんだよ」

 “啊,这是另外一个森林了,在对面。你刚刚下错站了,应该在更早的一个车站下车的。”

 

 急に、ぼくは、どうしようもないほど恥ずかしくなりました。いつもの、そそっかしいくせが、とうとう、こんなまちがいをおこしてしまったと思いました。けれど、男は、こう言ってくれました。

  我突然很不好意思。总是这么粗心大意,导致出现这样的差错。不料年轻人开口说道。

 

 

「ここからなら、あるいて三十分ほどだ。明るいうちに着けるよ。案内しようか」

 “从这里开始,要走三十多分钟。趁着天还没黑快走吧。我给你带路。”

 

 男のあとについて林の道を歩きながら、ぼくは、道に咲いている山あじさいの花びらをむしっていました。そして、いつか雪子さんから教えてもらったおまじないを、そっとしてみました。小さな青い花ふぶきをつくるとき、ぼくは、ほんものの中原雪子さんのことを考えました。雪子さんは、色白で、大きな目をしているでしょうか。すんなりと長い足をしているでしょうか。そして、やっぱり素直な、やさしい少女でしょうか……。ぼくはふと、人間の世界へ行った鹿の雪子さんに、これから再会するような思いがしました。

  我跟他身后走着,一路摘着路旁开着的紫阳花。我还悄悄试了雪子教给我的魔法。当小小的蓝色的花的暴风雪出现时,我想到了真正的中原雪子。她定然有着白皙的皮肤,大大的眼睛,纤细的长腿吧。而且肯定是个率真、温柔的少女吧……我突然想到,我会再次与去向人类世界的鹿女儿雪子相遇。

 

 長い夏の夕暮れでした。

   那是个悠长夏日的黄昏。

本帖来源社刊

分类: 日语
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