2015.07.14【日译中】陽だまりの詩4-8

sjbluesky (嘉嘉☪一期一会)
【A+研究所】荣誉会员☆网校制霸
译者无敌
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发表于:2015-07-14 09:42 [只看楼主] [划词开启]

陽だまりの詩
作者=乙一


 彼が私を作った気持ちはわかった。死の訪れる瞬間、自分の手を握ってくれる人がいればどんなにいいだろうか。だから私は、彼の上に死が訪れるまで、抱きしめていようと思った。そうしていれば彼は、孤独ではないと知るだろう。
  我能理解他制作我的心情。如果死亡降临的那一瞬间有人能够握着自己的手,那该有多好啊。所以,我想要在死亡降临到他头上为止,一直都抱着他。这样的话,他大概就能知道自己并不孤独了吧。

 私も、自分が死ぬときに彼と同じことをする可能性があった。設計図や部品、工具などは地下倉庫にそろっているのだ。まだそのときになってみなければわからないが、孤独に耐えかねたとき、寄り添うための新たな命を私は生み出すかもしれない。だからこそ、私は彼を許すことができた。
  我在自己死亡的时候可能也会做和他一样的事情。设计图、工具在地下仓库都一应俱全。虽然到底会不会做要到那个时候才能知道,但在无法忍耐孤独的时候,或许我真的会做出一个陪伴我的新生命。正因为如此,我才能够原谅他。

 私と彼は、長椅子の上で、静かな午前を過ごした。私はずっと、彼の胸に耳を当てていた。彼は何も話さず、窓の外で風に揺らめく洗濯物を見ていた。
  我和他坐在长椅上度过了安静的上午。我一直把耳朵贴在他胸口。他一句话也不说,只是看着窗外随风摇摆的衣物。

 私は応急処置を受けて以来、体中に包帯を巻いている。首に巻かれていた包帯のずれを、彼がそっと直した。窓から入る日差しが膝にあたっていた。暖かい、と思った。何もかも暖かい。やさしくて、やわらかい。そう感じたとき、私の胸につかえていたものが、次々と解き放たれていくような気分を味わった。
  我在接受了紧急处理之后,身上一直缠着绷带。他轻轻地帮我把颈部偏移的绷带绑好。阳关从窗户射进来照在膝盖上。感觉很温暖。什么都很温暖。温柔而柔软。伴随着这种感受,我觉得堵在心口的东西也一个接一个地被解放了。

「……作ってくれたこと、感謝しています」
 “……感谢你,把我做出来”

 ごく自然に、思っていることが唇の間からこぼれた。
  我很自然地把所想之事说出了口。

「でも、恨んでもいたのです……」
 “但是,我也憎恨过你……”

 胸に耳を当てていると、彼の顔は見えなかった。それでも、彼が頷いたのはわかった。
  因为我把耳朵贴在他胸口,所以看不到他的脸。尽管如此,我依旧知道他点了头。

「もしもあなたが埋葬のため、死を看取るため、私を作らなければ、私は死を恐れることも、だれかの死による喪失感に苛《さいな》まれることもなかったでしょう」
 “如果我没有诞生来埋葬你、为你送终的话,我也不会害怕死亡,也不会因某人的死亡而被其所带来的失落感折磨了吧”
 
 彼の弱々しい指が、私の髪の毛に触れた。
  他无力的手指轻抚着我的头发。

「何かを好きになればなるほど、それが失われたとき、私の心は悲鳴をあげる。この幾度も繰り返される苦しみに耐えて残り時間を生きていかなければならない。それはどんなに過酷なのだろう。それならいっそのこと、何も愛さない、心のない人形として私は作られたかった……」
 “越是喜欢某个东西,在失去它的时候,我内心的悲鸣就越尖锐。我必须一次又一次地忍耐着这种无尽循环的痛苦,度过残留的时间。这是多么严苛的事情啊!如果非要这样的话,干脆把我做成一个无法去爱、没有心的人偶该多好……”


(TBC


本帖来源社刊

分类: 日语
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