2015.07.21【日译中】ビブリア古書堂の事件手帖 第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(16)

珊狗儿 (狗狗) 译坛英杰
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发表于:2015-07-21 15:49 [只看楼主] [划词开启]

 俺がここへ来たのは『漱石全集』を見てもらうためだ。それに祖母がこの店に来たことがあるのか訊いてみたかった。さらに付け加えれば、高校二年の夏に見かけた美人の話を聞けるんじゃないかとちょっと期待していた。

  我来这里是想请她帮我看一看这套《漱石全集》。还有询问一下外婆是否曾经来过这家店。要说还有什么的话,我有些期待,这样我不就能够打听到高二的夏天发现的美女的事了嘛。

 

 六年前のあの日以来、ここを通りすぎるたびに店内を覗きこんでいたのだが、白髪交じりの店主が、苦虫を噛《か》みつぶしたような顔つきで働いているだけだった。用事もないのに店に入って尋ねるのも気が引けた。今日なら用事もあることだし、ついでに彼女のことを尋ねても不自然ではないはずだ。

  从六年前的那一天起,每次路过这家店的时候我都会朝店内窥视,然而只能看见斑驳白发的店主带着愁眉苦脸的表情在工作。明明没事却进店里询问又让人很难为情。今天的话我也是有事来此,就算顺便询问她的事应该也不会显得不自然。

 

 古本屋の引き戸には「営業中」のプレートがかかっている。薄暗い店内を覗きこむと、以前となにも変わらなかった。大きな本棚がいくつか並んでいて、その向こうにカウンターがある。

  古书店的拉门上挂着“正在营业”的板子。探头往昏暗的店里一看,这里和以前一模一样。店里排列着几个巨大的书架,书架背后有一个柜台。

 

 カウンターの奥に誰かが座っていた。

  不知道是谁坐在柜台后面。

 

 あの無愛想な店主ではなく、小柄な若い女性のようだった。うつむいているので顔はよく見えない。俺の全身の血が熱くなった。本当にあの時の彼女かもしれない。気が付くと音を立てて入口の引き戸を開け放っていた。

  似乎不是那个冷淡的店主,而是一个身材娇小的年轻女性。由于她低着头,我看不清她的脸。我全身的血液沸腾了起来。或许真的是那时候的女孩。当我注意到的时候已经拉开了入口的拉门发出了声音。

 

 店員が顔を上げる。上がりまくっていた体温が急激に下がった。微妙に伸びたショートの髪の下で、大きな瞳がぐりっと見開かれている。夏休みの小学生なみに日焼けしているが、高校の制服らしい白いブラウスを着ている。あの時の彼女とは似ても似つかない。まるっきり別人だった。

  店员抬起了头。一味上升的体温迅速降了下来。短得有些微妙的头发之下,一双大眼睛滴溜溜地眨动着。虽然她晒得像放暑假的小学生一样黑,但却穿着类似于高中制服的白衬衫。虽然很像当时的她但却不是她。完全就是别人。

 

 バイトの高校生――いや、ひょっとしてあの店主の娘かもしれない。少し顔立ちに面影がある。彼女は俺の提《さ》げている紙袋に目を留めた。

  打工的高中生——不,说不定就是那个店主的女儿。她的脸上有点他的影子。她的视线停在了我提着的纸袋之上。


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本帖来源社刊

分类: 日语
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