2015.07.21【日译中】ビブリア古書堂の事件手帖 第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(17)

珊狗儿 (狗狗) 译坛英杰
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发表于:2015-07-21 15:52 [只看楼主] [划词开启]

「あっ、買い取りですか?」

“啊,来买书的吗?”

 

 元気な声に迎えられて、ふと気付いた。俺は本を売りに来たわけでも買いに来たわけでもない。サイン入りの全集に価値があるのかどうか教えてもらいに来ただけだ。厚かましかったかもしれない。

  她用充满朝气的声音欢迎时,我才突然发现——我既不是来卖书也不是来买书。我只是来请教签了名的全集是否值钱的。或许有点厚脸皮。

 

 かといって今さら引き返すのも馬鹿《ばか》げている。とりあえず話だけしてみようと決めた。

  话虽如此,可事到如今才折返也蠢毙死了。我决定姑且先试着和她说说话。

 

 本棚と本棚の間の通路にもうず高く本が積み上がっていて、俺の体格ではまっすぐ歩けなかった。足下《あしもと》の方にある本は引っ張り出せそうもないが、客はどうやって買ってるんだろう。

  书架与书架之间的过道上也高高地堆满了书,以我的体形根本无法直线行走。放在脚边的书也不像能够抽出来的样子,客人都是怎么买书的啊?

 

 少女はカウンターの向こうで立ち上がっている。どうやら遠い後輩にあたるらしく、制服のスカートは俺の母校のものだった。夏休みに制服を着ているところを見ると、午前中に部活の練習でもあったのかもしれない。

  少女在柜台后面站了起来。看来我好像是遇见了低我很多级的学妹,她制服的裙子是我母校的那种。从在暑假还穿制服来看,她上午可能有社团的练习。

 

「……買い取りじゃなくて、ちょっと見てもらいたいだけなんですけど、いいですか。昔、うちの祖母がこの店で買った本のことで」

“……我不是来买书的,只是,我想请你帮我看看,可以吗?是以前我的外婆在这家店里买的书。”

 

 ちょっと相手の様子を窺《うかが》ったが、黙って話の続きを待っているだけだった。俺は『漱石全集』の入った紙袋をカウンターに置いて、『第八巻 それから』を取り出した。筺から中身を抜き、例のサインが入った表紙の見返しを見せる。彼女は目を細めて顔を近づけてきた。

  我偷偷看了一眼对方的表情,只是默默地等她接话。我把装着《漱石全集》的纸袋放在了柜台上,拿出了《第八卷 从此以后》。从书盒里抽出书来,把提到的签了名的封面背面拿给她看。她眯着眼睛把脸凑了上来。

 

「このサインですけど……」

“话说这个签名……”

 

「うわっ! 夏目漱石って書いてある! これ本物ですか?」

“哇!上面写着夏目漱石!这是真的吗?”

 

 一瞬、反応に困った。まさかこっちが質問されるとは思ってもみなかった。

   一瞬间,我对她的反应感到困惑。想都没想过我会被她质问。

 

「それが分からなくて、ここへ来たんです」

“我就是因为不知道才来这里的。”

 

「そうなんですか……んー、どうなんですかね?」

“是这样呀……嗯,到底是不是呢?”

 

 腕組みをしつつ俺の顔を見上げる。だからなんでこっちに話を振るんだ。

  她交叉着手臂抬头看着我的脸。所以为什么要把这个话题丢给我?


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分类: 日语
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