2015.07.21【日译中】ビブリア古書堂の事件手帖 第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(20)

珊狗儿 (狗狗) 译坛英杰
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发表于:2015-07-21 16:05 [只看楼主] [划词开启]

 それから十五分ほど後、俺は大船総合病院の駐輪場に移動していた。

  于是15分钟后,我来到了大船综合医院的停车场。

 

 六階建ての白い病棟が真夏の日射《ひざ》しにぎらついている。十年ほど前に建て替えられてから、この一帯で一番大きな病院になった。正面玄関の前に庭が広がっているが、遊歩道やベンチに入院患者の姿はない。セミの声だけがあたりに響き渡っていた。

  建高六层的白色住院大楼在盛夏的阳光中熠熠生辉。由于大船综合医院在大概10年前重新修建过,因此它变成了这一带最大的医院。正门玄关前的庭院虽然宽阔,但观赏道和长凳上并没有住院病人的身影。只有蝉鸣响彻附近。

 

『漱石全集』の入った紙袋を手に、自動ドアをくぐって建物に入った。クーラーの効いたロビーは外来の患者でごった返している。

  我手提着装有《漱石全集》的纸袋,通过自动门进入了大楼。空调大开的大厅中,外来患者们人头攒动。

 

 俺はなんでこんなところにいるんだ、と思いながら、外科病棟に通じる階段を上がっていった。ここへ来るのは祖母の亡骸《なきがら》を引き取って以来だ。

  我一边心想我为什么会在这里,一边走上了通向外科病房的楼梯。这是我在领回外婆的遗体后第一次来到这里。

 

 祖母が他界したのは、病室で話をしてから一ヶ月ほど後だった。医師から正式な告知を受けた後、祖母は最後の思い出に草津《くさつ》温泉へ行きたいと言い出した。病状が安定していたこともあり、本人の希望であればと主治医の許可も下りた。

  外婆仙逝是我们在病房里谈话之后一个月左右的事了。在接到医生正式告知命不久矣后,外婆说作为最后的回忆,她想去草津温泉。既然她的病情也较稳定,本人也希望去,于是主治医生也就准许了。

 

 俺と母を付き添わせて、祖母は元気いっぱいに温泉を満喫した。母との口論ですら楽しんでいるようで、病人にはまったく見えなかった。しかし一週間後、大船のわが家へ帰り着くと同時に昏倒《こんとう》し、意識を取り戻すことなく息を引き取った。はかったような鮮やかな往生ぶりに、親族も泣くより前に呆然《ぼうぜん》としてしまった。

  在我和母亲的陪同下,外婆元气十足地享受了一番温泉。就连和母亲吵架似乎也显得乐在其中,完全看不出她是个病人。但是一周后,在我们回到位于大船的家的同时,她就昏倒了,在没有恢复意识之下停止了呼吸。面对她如此鲜明的往生情形,亲戚们在哭之前就先惊呆了。

 

 ナースステーション前の面会簿に名前を書き、あの少女に教えられた病室を目指す。心の準備をするよりも早く見つかった。俺は軽くため息をつき、覚悟を決めてノックをした。

  在护士站前的会见名册上签名之后,我便去寻找那个少女告知的病房。在我做好心理准备之前就找到了它。我轻叹了一口气,下定决心敲了敲门。

 

「失礼します」

“不好意思。”

 

 返事はなかった。もう一度ノックしても同じだった。仕方なくドアを細く開けて中を覗きこむ。

  没人回应。再敲一次门也是一样。无可奈何之下,我把门打开了一条细缝朝里窥探。

 

 俺は棒立ちになった。

  我呆立在了当场。


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本帖来源社刊

分类: 日语
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