2014.04.19【日译中】ものの影(9)

发表于:2014-04-19 10:24 [只看楼主] [划词开启]

  

前文:ものの影(8)

BGM:



ものの影

怪影

9


  翌日の払暁、一本松の葦のほとりに火の手があがった。もとより、その辺に人家はないから火災ではない。然し火先や煙の勢が大きく、ただの焚火とも見えないので、近くの人々が行ってみると、田中さんが葦の茂みを焼いているのだった。木炭の空俵や、藁束や、新聞紙などを、夥しく積み上げて、それに火をつけ、その火種をあちこちに投げ散らして、葦を焼いてるのだ。葦はまだ霜枯れておらず、容易に燃えないのを、田中さんは懸命に燃やそうとしている。

  翌日拂晓,在一棵松的芦苇旁点火。和以前不同的是这边没有人家,所以不会引起火灾。但是生火发出大量浓烟,看上去不像是在祭拜,附近的人都凑过去看,田中在烧芦苇丛。装木炭的草篓、麦秆、报纸等大量东西堆在一起,然后点火。那火苗四处窜,把周围的芦苇点燃了。田中正在努力相让那些,因为上面仍留有霜所以并不易燃的芦苇燃烧起来。

  集まってきた人々は驚いて、田中さんを制止しようとしたが、なかなか言うことをきかなかった。衆人を全く無視した態度で、そして凄い形相で、黙々として火を燃やし続けてるのである。

   聚集起来的众人非常吃惊,于是就去制止田中,但是大家说的话他根本听不进去。田中完全无视了众人,摆出一副可怕的样子,默默地继续点火。
 その朝、彦一は珍らしく早く眼を覚した。彼の職業は保険会社の外交員で、時には小さな劇場の演出を手伝い、また稀に詩を書いていた。詩作は一文にもならず、芝居の方からは僅少な不時の収入があり、生活は主として外交員の仕事で立てていたが、彼にとっての重要さは、全くその逆だった。保険会社の外交員ほど下らない職業はないと思って、その職業を選んだのである。随って、仕事に勤勉でも忠実でもなかった。朝は遅くまで寝ていた。

  那天早上,彦一少见地早起了。他的职业是保险公司的推销员,有时候会去小剧场帮忙,有极少时候会写一下诗。作诗不能赚钱,演剧的话能不时带来收入,生活主要还是做推销员的工作,但是对于他来说那重要性完全是反过来的。选择了做保险公司的推销员这种不得不低头的职业。然后对于工作不勤劳又不勤勉,总是睡到很晚。
 ところがその朝、なにか気にかかる心地がしたし、室外の空気にざわめきが感ぜられたので、寝床の中に落着けず、起き上ってみた。そして田中さんの一件を知った。

  话说那个早上,因为他心里总觉得有些什么,又感觉到外面的熙熙嚷嚷,还没从被窝中镇静下来,就起床了。然后知道了田中先生的一件事。
 彼は服装をととのえるとすぐ、一本松のところへ駆けつけた。
 田中さんは衆人にかこまれながら、燃え上る炭俵を見つめていた。一人の警官が、その手を押えていた。

  他整理一下服饰仪表,就奔向了一棵松哪里。

  田中被众人包围着,还能看到装炭的草篓被一个警察用手押在那儿。

 田中さんは大きな声で叫んだ。
「ここで、何事が起ったか、私は知ってる。」

  田中大声叫着

 “我知道这里发生了什么事情。”


ものの影(10最终回)

最后编辑于:2014-10-29 19:44
分类: 日语
全部回复 (9) 回复 反向排序

  • 0

    点赞

  • 收藏

  • 扫一扫分享朋友圈

    二维码

  • 分享

课程推荐

需要先加入社团哦

编辑标签

最多可添加10个标签,不同标签用英文逗号分开

保存

编辑官方标签

最多可添加10个官方标签,不同标签用英文逗号分开

保存
知道了

复制到我的社团