2014.10.30【日译中】小说试译·第九

咯口 (61儿童节) 译心译意
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发表于:2014-10-30 16:53 [只看楼主] [划词开启]

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 新宿に戻ったのは四時半だった。私は百人町《ひゃくにんちょう》の裏通りにある写真屋へまわって、佐伯のマンションから持って来たフィルムを現像に出した。何が写っているか分からないフィルムを、普通のDPEに預けるのは賢明ではなかった。その写真屋は少々料金は高いが、盲目なのでたとえ法に触れるようなものが写っているフィルムでも安心して持ち込めるということになっていた。

 当時はまだ一日の半分は|しらふ《ヽヽヽ》だった渡辺と一緒に、私が初めてこの写真屋へ来たのは、確か王貞治が七五五本目か、七五六本目のホームランを打った夜だった。もう八、九年も昔のことで、渡辺が仕事が終わったら背番号1に祝杯だと言ったのだ。彼はすでに毎晩祝杯をあげる理由にはことかかなくなっていた。それ以来、この写真屋には五十本以上のフィルムを持ち込み、百本分以上の料金を払っていた。

回到新宿是四点半。我绕路去了百人町后街的照相馆,把从佐伯公寓那里哪来的胶卷拿到这儿冲洗。把不知道照了什么的胶卷,交给普通的照相馆是不明智的。这照相馆虽然要价高,但因为心里没底就算是触犯法律的东西在这上面也可以安心的带到这里来。

当时还有半天不喝酒的渡边一起,我第一次来到了这个照相馆,确实是王贞治打第555棒还是756棒那一晚。都是八九年前的事情了,渡边说工作完了就去庆祝背号1号喝一杯庆祝。他已经不缺每晚举杯庆祝的理由。那以后,拿了不下五十卷胶卷来这照相馆,付了不下一百卷的冲洗钱。

「ここんとこ、お見限りじゃないか」と、写真屋は丸い黒眼鏡をずりあげながら言った。「渡辺の旦那からは相変わらず連絡なしかね?」手錠を掛けられたことのある人間にとっては、アル中の元警官も永久に警官なのだ。

 私は挨拶代わりの質問には答えず、千円札二枚を彼の手に握らせて訊いた。「写真はいつ受け取れる?」

 彼は頭を振った。「あたしだって旦那のことは心配してるんだぜ。フン、あしたなら何時でもいいよ。フィルムには何が写ってるんだ?」

「分かっていれば、こんなところへ|ぼられ《ヽヽヽ》には来ない」

「それもそうだ」彼は黄色い歯を見せて笑った。「ところで、あんたいくつになった? 左のこめかみに白いものが一本まじっているよ」

「女房をモデルにしたエロ写真のフィルムを持ち込むような連中は、おまえのニセ盲を本当に信じているのか。眼が見えなくても、現像や焼付けができると本気で信じているのか」

「さァ、どうだかね。そう思ってりや、写真を取りに来たとき|すました《ヽヽヽヽ》顔をしていられるのさ」

都这地步了,还没有放弃吗、照相馆的人把圆的黑眼睛拉上去时问。渡边老板那里还是没有联络来吗?对于有过拷手铐经验的人而言,酒精中毒的原警官也永远是警官。

我没回答这代替问候的提问,把两张千元纸币握到他手里问。

照片什么时候可以拿?

他摇头。我也是担心老板啊。呵,明天什么时候都行。胶卷上照了什么?

要是知道我就不用来自这种地方被敲竹杠了。

说的也是。他笑着,露出黄色的大牙。话说回来,你多少岁了?左边鬓角有一根白头发哟。

拿他老婆当模特的黄色照片的胶卷来的人,真的相信这装瞎是真瞎吗、。真的就相信你就算眼睛看不见,也能显像和冲洗吗?

这个,不清楚。这么想的话,来取照片是就能装一副没事的像吧。

「労せずして集めたエロ写真のコレクションや、そのコピーで稼いでいることを知ったら、そういう連中も平気な顔ではいられないだろう」

 写真屋は黒眼鏡越しにじっと私を見た。それから、頭を振って悲しそうに言った。「そんなことは百も承知で、連中はフィルムを持ち込むのさ。あんたには、ああいう写真を撮る人間の気持が解ってないんだよ」

「そう、たぶんな。あした写真を取りに来るよ」

 私は車に戻って、五時前に西新宿のはずれにある事務所に帰り着いた。雨は霧雨になり、間もなくあがる気配を見せていたが、あたりはすっかり暗くなっていた。私はデスクの明かりのスイッチをひねって、まず電話応答サービスに電話を入れた。はい、こちらは電話サービスのTSでございます……渡辺探偵事務所ですね……お客様には、現在のところ電話は入っておりません……いいえ、どういたしまして。毎度ありがとうございました

要是知道你用不劳而获得来的黄色照片的收藏和影印去卖钱,那样的人也不能面不改色了吧。

照相馆老板透过黑色眼睛盯着我看。然后,摇着头伤心的说。那些人就是明知这一点还把胶卷拿来。你不明白拍那种照片的人的心情。

是吗,大概吧。明天我来拿照片。

 私は湿っぽくなった上衣を脱ぎ、椅子の|背もたれ《ヽヽヽヽ》に掛ける前に、ポケットから佐伯直樹宛ての手紙と佐伯の写具を取り出し、デスクの上に置いた。タバコに火をつけてから、佐伯宛ての手紙を手に取った。事務封筒の裏に〈府中第一病院〉と印刷されていた。私は信書隠匿罪に加えて、これから開披《かいひ》罪を犯すところだった。殺人事件の証拠|湮滅《いんめつ》の可能性も少なからずあった。ずいぶん大胆じゃないか、探偵——罪は愉《たの》し、というやつさ。私はデスクの上のハサミを取って、封筒の上端を切り落とした。病院の名前を印刷した便箋に、いやに達筆ぶった読みにくい字の並んだ手紙が出てきた。

我脱下湿湿的上衣,挂到椅背上前,从口袋里拿出写给佐伯直树的信还有佐伯的笔。公用信封的背面印刷着府中第一医院的字眼。我加上信件隐藏罪,还要犯偷看他人信件的罪。消灭杀人案的罪证的可能性也不小。胆子挺大的呀。侦探犯罪很愉快,这样的人。我取了桌上的剪刀,减掉了信封的上部。印刷着医院名字的便签上,写着一封字写得过于漂亮以至于难读的信。

[#ここから2字下げ]

 前略 お手紙拝読致しました。貴殿のお問い合せの件に就きましては、早速調査致しましたところ、確かに当病院にて去る七月十四日より同十五日まで入院治療を受けました患者と、貴殿の御友人なる方には共通点が多く、ほゞ同一人に相違ないと拝察致します。しかしながら、お問い合せになった同患者の病状、診断、治療経過などに就きましては本人、または本人の委任状持参の代理人以外には公開できませんので、悪しからず御諒承下さい。

 ただし、同患者の場合は七月十五日付にて担当医師の許可なく無断退院され、しかも入院時の特殊な事情から同患者のカルテは本人の氏名住所年齢性別等がすべて未記入のままになっております。ひらたく申しますと、当院は同患者がどこの誰なのか全く認知していないわけです。したがって、今申し上げました委任状によるお問い合せにも応じかねることになります。

 なお、お手紙には貴殿の御友人は無断退院時に病室に医療費として金十万円を遺留されたと述べてありますが、非常に遺憾ながら当院はそれを収納いたしておりません。この件に就きましては当院の防犯及び管理問題にも関わることですので、貴殿または、同患者と思われる御友人の当院への御出頭を切にお屏いする次第です。

 同患者の医療費および入院費は加入保険不明に就き、合計四万二千三百七十五円となっております

前略    来信已拜读。关于您所询问的事情,我们立刻进行了调查、确实,本院过去曾接收过一名七月十四日至十五日接受住院治疗的患者,和您的朋友有诸多共同点,应当就是同一个人。但是,关于您询问的该患者的病情。诊断。治疗经过等,不能对本人、还有持有本人任命书的代理人以外公开,请理解。

只是,该患者在七月十五日没有负责的医师的许可擅自退院,而且由于入院时情况特殊,该患者的病历上并没有记录他本人的姓名·住所·年龄·性别等。简单地说就是,我院并不知道该患者是何地区的何许人。因此,我们难以对您的委任状上的询问做出回应。

另外,您的信里附带了您朋友无故退院时是病房和医疗费的费用十万日元,非常遗憾,本院并没有收到。关于这件事本院的防止犯罪与管理问题也相关,因此,还烦请您或者你的朋友抽空来我院一趟。

 さらに以上のような事情により、当院は万やむをえず七月末目付で本件を府中警察署に届け出ておりますので、あらかじめ御諒承頗いたいと存じます。

 もし、貴殿または御友人が今月十一月末日までに当院へ御出頭下さって、未払の件その他をすみやかに御処理下されば、当院は貴殿または御友人お立ち会いのもとに府中警察署に連絡し、双方にとりましての最善かつ穏便なる解決に努力する所存であります。

 万一今月末日までに御出頭御連絡のない場合は、貴殿のお手紙を府中警察署に届け出ざるをえない事態になりますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

[#地付き]府中第一病院 庶務課 朝倉  

 十一月二十三日

更加由于上述情况,我院不得已在七月末将此事秘密地报告了府内的警察署,在此先请求的理解。

如果,您和您的朋友在本月十一号之前到访本院,及时处理了未付费用及其他的事,我院将在见到您和您朋友的前提下练习府中警察署,做出对我们双方而言最好且最稳当的解决。

万一本月末止仍没有到访·联络的情况,将不得不把您的信寄给府中警察署,在此告知。

 府中第一医院  庶务科  朝仓

[#ここで字下げ終わり]

 

 そういう文面だった。私は手紙を封筒に戻し、タバコの煙をくゆらせながら、しばらく考え込んだ。佐伯直樹の問い合せの内容が分からないので、要領を得ないことが多かった。しかも、病院の朝倉某は患者の秘密を守る義務を楯《たて》に取って、佐伯の問い合せに答えることを拒否している。佐伯が、その病状や治療経過を知りたがった友人とは誰なのか——勝手な憶測はいくらもできるが、何の役にも立たない。

 信就是这样了。我把信放回信封,我任由烟燃着,短时间陷入了沉思。因为不清楚佐伯直树所问的东西,有很多抓不住要点的事。而且,远方的朝仓某人拿保守患者秘密的义务为由,拒绝回答佐伯的问题。佐伯想要知道病情和治疗经过的朋友到底是何许人随意猜什么结果都能得出,但是什么用都没有。

私はデスクの一番下の引き出しの鍵を開けて、昨日佐伯のことを訊きに来た海部という男が預けていった封筒を取り出した。〈東京都民銀行〉の名前の入ったその封筒は、封がしてあったわけではないので、そのままで中身を引き出せた。本人が言った通り、手の切れるような一万円札で二十二万円あった。ご利用控と称する都民銀行のキャッシュカードの支払伝票が一緒に入っていた。それによれば、この金は十一月二十二日——先週の金曜日——の十時二十五分に支払われた三十万円の残金ということらしい。預金の残高は百二十万とんで九百七十二円となっている。私は急いでタバコの火を消した。伝票の下の欄に口座番号と並べて預金者の名前がカイフマサミとプリントされていた。銀行によって、あるいはその銀行の自動支払機の機種によって、口座番号しかプリントしないものと、この伝票のように名前まで併記するものとがあるのだ。

我把桌子最下面的抽屉的锁打开,取出昨天来打听佐伯的叫海部的男人留在这里的信封。里面有东京都民银行的名字的信封,并没封口,所以就那样把里面的东西拿了出来。和本人说的一样,崭新得可以切手的一万日元纸币加起来有二十万。写着取款证明的都民银行的现金·银行卡的付款凭证一起放在里面。按照上面有的,这钱是十一月十二日上周五的十点二十五分取出来的三十万日元的余额。存款余额去掉一百二十万还剩九百七十二万。我急忙灭了烟。凭证下方的栏里和卡号并排印刷着存款人的名字是海部masami。不同银行,有的只会印刷卡号,也有的会像这张凭证一样连名字都一起印刷上了。

 私はファイルボックスの上から分厚い五十音別の電話帳のを持ってきてカイフマサミを探した。ありふれた名前ではないと思ったが、それでも海部正美が四人、海部正己が二人、海部雅美が一人——全部で七人のリストができた。私の探しているカイフマサミが東京都区内に住んでいて電話を持っているという根拠は何もなかったが、たった七回の電話ですむことなら試してみる価値はあった。私は受話器に手を伸ばしてしばらく考えた末、電話をかけるのはもっと遅い時間のほうが効率がいいと判断した。私は電話帳のそのページに七人のリストを挟んだ。

 伝票とお金を封筒に戻し、佐伯直樹宛ての手紙と一緒にデスクの一番下の引き出しに入れた。佐伯のスナップ写真のうちの一枚を上衣のポケットに戻し、もう一枚を引き出しにしまって、鍵をかけた。相変わらず湿っぽい上衣に袖を通して、一本しか残っていないタバコをポケットに押し込んだ。ファイルボックスの隣りのロッカーを開けて、ハンガーにぶらさがったコートを取った。それから、食事と食事前に用事を一つ片づけるために、私は事務所をあとにした。旗を立てると腹が減るという俗説があるが、もしそれが本当なら食前にぴったりの用事だった。

我从文件箱上拿下的一本厚厚的五十音序的电话本的上部找kaifumasami。虽然不觉得是个常见的名字,但还是找到海部正美四人、海部正己二人、海部雅美一人总共七人的名单。我找的kaifumasami住在东京都区内的证据且有电话的根据哪儿都没有,但,只七回就完了的话还是值得一试的。我伸手拿来话筒,暂时考虑了一下后,判断打电话应当是再晚一点效率高一些。我在电话本那一页夹了一张七人的名单。

把凭证和钱放回信封,和写给佐伯直树的信一起放入了桌子最下面的抽屉。把佐伯的快照放了一枚到上衣的口袋,另一张锁到抽屉里,上了锁。穿上仍旧很湿的上衣,把一根都不剩的烟塞到上衣口袋。打开文件箱旁边的柜子,取出挂在衣架上的外套。然后为了一同解决吃饭和吃饭前的要紧事,我走出事务所。俗话说开战前必有饿货,如果这话是真的,那正好是吃饭前好做的要紧事。

[#改ページ]

分类: 日语

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