【读书笔记】ア、秋 太宰治-20141102

y1_zww (viviArbus)
【A+研究所】荣誉会员☆网校制霸
地狱见习巫师
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发表于:2014-11-02 23:58 [只看楼主] [划词开启]
ア、秋
太宰治



 本職の詩人ともなれば、いつどんな注文があるか、わからないから、常に詩材の準備をして置くのである。
「秋について」という注文が来れば、よし来た、と「ア」の部の引き出しを開いて、愛、青、赤、アキ、いろいろのノオトがあって、そのうちの、あきの部のノオトを選び出し、落ちついてそのノオトを調べるのである。
 トンボスキトオル。と書いてある。
 秋になると、蜻蛉(とんぼ)も、ひ弱く、肉体は死んで、精神だけがふらふら飛んでいる様子を指して言っている言葉らしい。蜻蛉のからだが、秋の日ざしに、透きとおって見える。
 秋ハ夏ノ焼ケ残リサ。と書いてある。焦土である。
 夏ハ、シャンデリヤ。秋ハ、燈籠。とも書いてある。
 コスモス無残。と書いてある。
 いつか郊外のおそばやで、ざるそば待っている間に、食卓の上の古いグラフを開いて見て、そのなかに大震災の写真があった。一面の焼野原、市松の浴衣(ゆかた)着た女が、たったひとり、疲れてしゃがんでいた。私は、胸が焼き焦げるほどにそのみじめな女を恋した。おそろしい情慾をさえ感じました。悲惨と情慾とはうらはらのものらしい。息がとまるほどに、苦しかった。枯野のコスモスに行き逢うと、私は、それと同じ痛苦を感じます。秋の朝顔も、コスモスと同じくらいに私を瞬時窒息させます。
 秋ハ夏ト同時ニヤッテ来ル。と書いてある。
 夏の中に、秋がこっそり隠れて、もはや来ているのであるが、人は、炎熱にだまされて、それを見破ることが出来ぬ。耳を澄まして注意をしていると、夏になると同時に、虫が鳴いているのだし、庭に気をくばって見ていると、桔梗(ききょう)の花も、夏になるとすぐ咲いているのを発見するし、蜻蛉だって、もともと夏の虫なんだし、柿も夏のうちにちゃんと実を結んでいるのだ。
 秋は、ずるい悪魔だ。夏のうちに全部、身支度をととのえて、せせら笑ってしゃがんでいる。僕くらいの炯眼(けいがん)の詩人になると、それを見破ることができる。家の者が、夏をよろこび海へ行こうか、山へ行こうかなど、はしゃいで言っているのを見ると、ふびんに思う。もう秋が夏と一緒に忍び込んで来ているのに。秋は、根強い曲者(くせもの)である。
 怪談ヨロシ。アンマ。モシ、モシ。
 マネク、ススキ。アノ裏ニハキット墓地ガアリマス。
 路問エバ、オンナ唖ナリ、枯野原。
 よく意味のわからぬことが、いろいろ書いてある。何かのメモのつもりであろうが、僕自身にも書いた動機が、よくわからぬ。
 窓外、庭ノ黒土ヲバサバサ這(は)イズリマワッテイル醜キ秋ノ蝶ヲ見ル。並ハズレテ、タクマシキガ故ニ、死ナズ在リヌル。決シテ、ハカナキ態(てい)ニハ非ズ。と書かれてある。
 これを書きこんだときは、私は大へん苦しかった。いつ書きこんだか、私は決して忘れない。けれども、今は言わない。
 捨テラレタ海。と書かれてある。
 秋の海水浴場に行ってみたことがありますか。なぎさに破れた絵日傘が打ち寄せられ、歓楽の跡、日の丸の提灯(ちょうちん)も捨てられ、かんざし、紙屑、レコオドの破片、牛乳の空瓶、海は薄赤く濁って、どたりどたりと浪打っていた。
 緒方サンニハ、子供サンガアッタネ。
 秋ニナルト、肌ガカワイテ、ナツカシイワネ。
 飛行機ハ、秋ガ一バンイイノデスヨ。
 これもなんだか意味がよくわからぬが、秋の会話を盗み聞きして、そのまま書きとめて置いたものらしい。
 また、こんなのも、ある。
 芸術家ハ、イツモ、弱者ノ友デアッタ筈(はず)ナノニ。
 ちっとも秋に関係ない、そんな言葉まで、書かれてあるが、或いはこれも、「季節の思想」といったようなわけのものかも知れない。
 その他、
 農家。絵本。秋ト兵隊。秋ノ蚕(カイコ)。火事。ケムリ。オ寺。

 ごたごた一ぱい書かれてある。


ともなれば

接続 名詞/動詞+ともなると(ともなれば)

意味    ~という(特別な、程度の大きい)状況、立場、場合になると

注意 前は時間や年齢、役割、出来事を表す名詞や動詞

   後ろは判断の文



スキトオル:透き通る

物を通して、中や向こう側が見える。「湖の底まで―・っている」
声や音が澄んでいてよく聞こえる。「美しく響く―・った声
ひ弱く[形][文]ひよわ・し[ク]もろくて弱い。いかにも弱々しい。「―・い構造」「―・いからだつき」  [派生]ひよわげ[形動]ひよわさ[名]


焼ケ残リ:焼けて一部が残ること。焼けずに残ったもの。

シャンデリヤ:chandelier

コスモス:cosmos

無残:[名・形動]


    (無慙・無慚)仏語。戒律を破って心に少しも恥じるところがないこと。「放逸―」「破戒―」
    残酷なこと。乱暴なこと。また、そのさま。「―な仕打ちをする」
    いたましいこと。あわれなこと。また、そのさま。「―な最期を遂げる」「見るも―な光景」

ざるそば:笊蕎麦

しゃがむ:[動マ五(四)]ひざを曲げ、腰を落として姿勢を低くする。「―・んで小石を拾う」

うらはら:[名・形動]

    背と腹。また、裏と表。
    背中合わせ。隣り合わせの関係であること。「死と―の危険な仕事」
    相反していること。また、そのさま。逆さま。反対。あべこべ。「気持ちと―な言葉」
せせら笑って:せせら笑い  ばかにして笑うこと。また、その笑い。

炯眼: 鋭く光る目。鋭い目つき。「―人を射る」

    物事をはっきりと見抜く力。鋭い眼力。慧眼(けいがん)。「―をもって鳴る批評家」

はしゃいで:燥ぐ

調子にのってふざけ騒ぐ。「―・いだ調子で話す」 乾燥する。かわく。「それはめずらしく―・いだ、風の無い日で」

忍び込んで:こっそりと人目につかないようにして中に入る。忍び入る。「部屋に―・む」

曲者:

盗賊などの怪しい者。「―が忍び込む」
ひと癖あって、したたかな人物。「ああみえて彼はなかなかの―だ」「―ぞろい」
表面には現れていない何かがありそうで、油断できないこと。「話のうますぎるところが―だ」
普通とは違った人物。なみなみでない人。
「光盛こそ奇異の―組んで討って候へ」


すすき:イネ科の多年草。山野に群生し、高さ約1.5メートル。秋、茎の頂に十数本の枝を出し、黄褐色から紫褐色の大きい花穂をつける。これを俗に尾花といい、秋の七草の一。葉・茎を屋根をふくのに用いた。かや。 秋》「山は暮て野はたそがれの―かな/蕪村」

バサバサ:

薄くて乾いた物などが、触れ合ったりはためいたりするときの音や、そのさまを表す語。「鯉のぼりが―(と)翻る」「羽を―(と)させて飛び立つ」
水分がなくなり乾ききっているさま。頭髪などのつやがなくなり乱れているさま。「―(と)した髪の毛」
故ニ:[接]前に述べた事を理由として、あとに結果が導かれることを表す。数学の証明問題などでは「∴」の記号が用いられる。よって。したがって。「貴君の功績は大きい。―これを賞する」

非ズ:あらず

    [連語]
    そうではない。違う。「さに―◦ず」
    「それとも言ひ、―◦ずとも口々申せば」
    打ち消す意で応答するときに言う語。いや、なんでもない。

    「いかにと人々聞こゆれば、―◦ずと言ひまぎらはし給へり」


かんざし:女性の髪飾りの一

どたり重い物などが落ちたり倒れたりする音や、そのさまを表す語。「馬上から―と落ちる」

最后编辑于:2016-05-01 21:34
分类: 学习

标签: 听说写译

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