2014.12.03【日译中】小说试译·第十章

咯口 (61儿童节) 译心译意
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发表于:2014-12-03 16:49 [只看楼主] [划词开启]

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 信じられないことだが、低家賃の雑居ビルが密集する私の事務所のある区画から、ほんの五百メートル南へ歩くだけで、超高層ビルが林立する新宿副都心に達する。わずか一キロ四方の地域に、この街の老朽した顔と最新の顔が道路一つ隔てて鼻を突き合わせているのだ。背後の雑居ビルは迫りくる夕闇にかすんで実在すら疑わしく、前方の高層ビルは雨あがりの水蒸気におおわれて視界にも入らない。しかし、その内側でうごめいている人間の愚かさは、地上数メートルだろうと地上百メートルだろうと何の変わりもなかった。

 新宿警察署はあたかもその二つの区画の接点にあった。私はコートを肩に掛けたままで、その三階建の建物に面した横断歩道を渡って行った。高層ビルを背景に、うずくまった番犬のように見える灰色の建物は、近づくものすべてを威嚇しているように見えた。ネバドデルルイス火山の噴火による災害で泥の中で息絶えた十二才の少女のことを話題にしている二人の制服警官と玄関で擦れ違って、私は一階の受付へ行った。

虽然有点难以置信,但是从低租金杂居楼密集的我事务所所在的区,只要走500米,就能到达超高层大楼林立的新宿第二大城市中心。四四方方仅一千米的地域中,这条街老旧的样子最新的样子只紧隔着一条路。背后的杂居楼在渐渐逼近的夕阳中模糊了声音,其存在实在引人怀疑,前方高楼被雨歇后的水蒸气覆盖住都看不见。但是,在里侧蠕动人类的愚蠢程度,不论是在地上数米还是地上数百米处都没有任何差别。

新宿警察署正好就在那两个区划的交界处。我把外套搭在肩上,像这那栋三层楼的建筑物对面的人行道走去。以高楼为背景,像是蹲着的看门犬一样的灰色建筑,像是在威吓所有接近之物。==在玄关与两个正在讨论某火山喷发引起的灾害在土里断了气的十二岁的少女的穿着制服的警官擦肩而过,我走向一楼的服务台。

 無帽の若い警官が、カウンターの蔭にひろげた�フォーカス�だか�フライデー�を盗み読みしていた。

「捜査課の錦織《にしごり》刑事はまだいますか」と、私は訊いた。まだこの署に勤務しているのか、まだこの時間でも署にいるのか、どっちの意味にも取れるように。

「お宅は?」と、彼は内線電話に手を伸ばして訊き返した。

「沢崎——そう言ってもらえば分かる」

 彼は電話に言った。「もしもし……内線の27、捜査課の錦織部を」

 私の視線が写真雑誌に注がれているのに気づいて、受付の警官は照れ隠しに言った。「こういうの、ずいぶんプライバシーを侵害した写真が載っているとは思わないかね。歌手のフランク永井だってあそこまで追いつめられることもなかっただろうし、都知事選のときのスキャンダルは根も葉もないチッチ上げだった。撮《と》るほうが悪いとか、いや、撮られるほうが悪いとかいろいろ言われるけど、お宅はどう思う?」

没戴帽子的年轻警官,偷偷的看着柜台阴影里某个点想着星期五。

搜查科的锦织刑事还在吗?我问。为了让他既可以理解成还在这个所里干吗?或是这个时间还在所里吗?

您是?他伸手拿内线电话,反问。

沢崎,你这么说他就明白了。

他在电话里说,您好===内线27号,找搜查科的锦织警部、

注意到我在看写真杂志,前台的警官难为情的说。这种东西,不觉得上面刊的照片有点侵害个人隐私吗。歌手—永井也没必要被逼到那种程度吧,都知事选举的时候也刊了些没根据的丑闻。拍的人错了,或说被拍的人才错了,说法很多,您怎么想?

 電話に誰かが出た。「こちらは一階の受付ですが、いま沢崎という人がここにみえています……ええ、そうです……分かりました」彼は電話を切って、私に言った。「その階段を二階に上がって、右へ行くと捜査課があるから、手前から二番目の部屋だよ」

「どうも」と、私は礼を言って、受付を離れた。階段に足をかけてから、受付の警官に「雑誌を買って、読むやつが一番悪いのさ」と言った。

 署内の様子は五年前と少しも変わりなかった。パートナーの渡辺賢吾の起こした事件で、私は彼の共犯の容疑をかけられて、この署のこの階へ連行されたのだった。無意味で苛酷な取調べが三日間続いて、四日目の早朝、私は釈放された。この階段を降りながらひどい吐き気に襲われたが、それは取調べのせいではなくて、渡辺に対する無力感や喪失感によるものだったと思う。しかし、かつて渡辺に捜査の|いろは《ヽヽヽ》を教えられ、結婚の仲人を引き受けてもらい、十数年間同じ釜の飯を食った錦織刑事にとって、あの事件は私よりも遥かに大きな痛手だったに違いない。

不知谁接电话了。这里是一楼前台,现在有一名叫沢崎的人来访……嗯,是的……明白了,他挂了电话,对我说:从那个楼梯上二楼,右转就是搜查科,就是面前第二间房。

多谢,我道了谢,离开了前台。脚踏上楼梯时,向前台的警官说:买杂志读的人才是最坏的。

署内的样子同五年前一点变化都没有。因为搭档渡边贤吾引起的时间,我搭上了他的同伙的嫌疑,被带到这个署的这一层楼。毫无意义且严酷的讯问持续了三天,第四天早上,我被释放。下这个楼梯时一阵很强的恶心感袭来,但我认为这并不是因为讯问,而是因为对渡边的无力感和失望?感。但是,但是,对于曾经受渡边搜查的—教诲,连结婚的- -也是请的他,十余年都是吃的同一个锅里的饭的锦织刑事而言,那件事一定让他受到了比我大许多许多的教训?

 二階の捜査課は、階段に近いほうから総務課、重犯罪を扱う一課、軽犯罪その他の二・三課、暴力団関係の四課と四つのセクションに分かれていた。その二つめのドアの前で、錦織が最後に会ったときと同じ不機嫌な顔つきで、私を待ち構えていた。濃い茶色のぶらさがりのスーツに黒っぽいネクタイ、そして丈夫なだけが取柄の黒の短靴——典型的な古手の刑事《デカ》の服装だった。年齢は五十になるかならないか、身長は一メートル七十五センチあるかないか、体重は八十キロあるかないか。容貌に関しては余計な説明は不要だった。強打で鳴らした旧ライオンズの�背番号7�、豊田泰光に見違えるほどよく似ていた。数年ぶりに会った錦織は、現役時代より野球解説者としての豊田にさらに近くなっていたが、眼だけはライオンズ黄金時代の豊田にも負けないくらいの鋭さだった。ただし、錦織の眼は豊田のような勝負師の眼ではなく、獲物を追いつめる狩人の眼だった。要するに刑事《デカ》の眼つきなのだ。

 錦織は無言のまま先に立って、廊下の反対側に並ぶ取調べ室の一つに入った。

「中に入って、ドアを閉めろ」と、彼は言った。

二楼的搜查科从靠近楼梯那端开始数,就是总务科、处理重罪?的一科,处理轻罪和其他事件的二、三科,处理暴力团体的四科,分为四个部分。在第二扇门前,摆着一张同最后见到锦织时的臭脸,我做好准备?就这么吊着的衬衫上系着黑色的领带,然后,只有牢固这个优点的黑色短靴——典型的老刑事的服装。年龄约50,身高约175,体重约80kg。没必要对容貌作说明了。—多年不见的锦织,比起现役时代的更像作为一个棒球解说家的丰田,仅眼睛锐利程度不输于黄金时代的丰田。但,锦织的眼睛不是像丰田那样的赌徒的眼,而是追逐猎物的猎人的眼。即,刑事的眼神。

锦织沉默地走在前面,进了走廊对面排排站的审讯室中的一个。

进来,把门关上,他说。

 私は彼の言う通りにした。私たちは取調べに使う粗末なスチールの机をあいだにして椅子に腰をおろした。私はコートを椅子の背に掛けた。五年前と同じ部屋、同じ机、同じ椅子だったかも知れない。錦織は調書を取るためのもう一つの机にあったアルミの灰皿を取って、私たちのあいだに置いた。容疑者と一緒に拷問を受けたように凸凹になった灰皿が、坐りが悪くてカタカタと音を立てた。錦織はその音が静まるまで待った。

「何の用だ? 探偵」

「警部に昇進したそうだな。若死が多いのはあんたの世代だろう。よほど警部が不足していると見える」

 彼は顔色ひとつ変えなかった。私たちは、同時にタバコを取り出し、同時に火をつけ、同時に相手に煙を吐きかけた。

我按他说的做了。我们隔着审讯用的粗制滥造的钢桌子坐下。我把外套挂到椅背上。这里可能是和五年前一样的房间,一样的桌子,一样的椅子。锦织从录口供用的另一张桌子上拿来铝的烟灰缸、放在我们中间。像是和嫌疑人一起接受过拷问一般凹凸不平的烟灰缸,放不稳还发出嘎达嘎达的声音。锦织在那声音停下来之前没有说话。

什么事?侦探

貌似警部你升迁了啊。你们那一代人容易早死吧。看来警部这位置相当缺人啊。

他脸上没有变色。我们同时取出烟,同时点上火,同时向对方吐烟。

「何の用だ?」と、彼は繰り返した。「渡辺から連絡でもあったのか」

「あんたは二、三年前にもおれの事務所に現われて、同じ質問をした。憶えているか」

「ああ。おれとおまえのあいだに、他にどんな話題がある?」

「こっちの答えもあのときと同じだ」

≪渡辺が誰かに連絡をとることがあれば、まずあんたに一言あるはずだ。あんたは最近自分の上司に、一億円及び覚醒剤強奪犯として極秘に手配中の渡辺安吾から個人的な連絡があったと報告したか。していない? なら、おれにも渡辺からの連絡などないということだ≫私はそう答えたのだった。

 錦織は換気のために窓を開けに立って、戻ってきた。タバコの煙と入れ違いに、湿った夜の空気が部屋を満たした。

「では、何の用だ?」と、錦織は三|度《たび》訊いた。

「先週の木曜日にルポ・ライターの佐伯直樹から電話があったはずだが、そのときの話の内容を教えてもらいたい」

什么事?他又问。是不是渡边联络你了?

你两三年以前出现在我事务所,也问了一样的问题,还记得吗?

啊啊,我和你之间还有什么别的话题可讲吗?

我的回答也和那时没有差别。

我好像是这么回答的:要是渡边联系谁了,你应该第一个得到消息吧。你最近有对自己的额上司报告说:秘密监控中的抢走一亿日元及兴奋剂的犯人渡边安吾那边有私人联络?还是没有报告过?那就说我这边也没有收到渡边的联系。

锦织站起去开窗换气,又走了回来。和烟草的烟一来一去,湿湿的夜里的空气充满了这间房子。

那么,什么事?锦织问第三次。

上周四应该有个现地记者叫佐伯直树的本地记者打电话找过你,想问问那时候说话的内容。

「佐伯直樹? ああ、あの元新聞記者のことか。別に話の内容も|くそ《ヽヽ》もない。適当な探偵を紹介してくれと言うので、おまえのことを思い出して教えた。それだけのことさ。別に礼を言うには及ばないぜ」

 中野警察署の警官が佐伯のマンションに到着してから、すでに二時間以上が経過している。刑事殺しともなれば、都内の全署への手配も一段とすみやかに行なわれるはずだ。錦織がその通達を耳にして、マンションの住人の名前に思い当たるときには、私は頼まれてもこの署内にいたくなかった。

 私はタバコを灰皿で消してから言った。「彼は|適当な探偵《ヽヽヽヽヽ》と言ったのか。そんなことなら、手近かにある電話帳で探せばすむはずだ。刑事に訊ねる必要はない。それとも、あんたたちは電話帳代わりに気軽にものを訊ね合うような仲なのか」

佐伯直树?啊,那个前报纸记者?谈话内容没什么,他要我介绍一个合适的记者,我就想到你,就告诉了他。就那样了。不用感谢我。

中野警察署的人到佐伯的公寓起已经过了两小时以上了。涉及到杀害刑事,都内全部警署的配置应当会更加快的进行。锦织听到这个通知,想起公寓里住的人的名字时,就算是请我我也不想待在这个警署里了。

我在烟灰缸内把火摁了之后说。他说找个合适的侦探吗?要是那样,在手边的电话本里找找就行了。没必要问刑事吧。而且,你们是不看电话簿能随意问事的关系吗?

「違う」と、錦織はそっけなく言った。「だいぶ昔の話だ。ある傷害事件の犯人が新聞社を通して自首して来たことがある。そのとき電話で応対したのが佐伯で、おれたちは犯人の指定した場所でそいつが自首してくるまでまる半日待たされたんだ。それ以来、会えば口をきく程度の知り合いだが、記者を辞めてからはほとんど会っていない。先週電話をして来たときは、名前を聞いてもすぐには誰のことか判らなかった」

「その程度の付き合いだとすれば、どういう理由で探偵を雇いたいのか訊いたはずだ。警官は滅多なことでは人にものを教えない」

 錦織は冷笑を浮かべた。「本人に訊け。おまえの雇い主のはずだ」

 私は何も言わずに、錦織の濃い眉のあたりを見つめた。

「どういうことだ?」と、彼は訝《いぶ》しげに訊いた。「佐伯はおまえを雇わなかったのか。佐伯の名前が出るからには、何らかの接触はあったはずだな」

「お互いに質問ばかりしていても埒《らち》があかない。おれの依頼人は佐伯直樹の細君なのだ。依頼された仕事は佐伯を捜し出すこと。彼は先週の木曜日以来行方が分からない。分かっているのは、木曜日の一時にあんたに電話をしておれのことを聞き出したことまでだ」

「あの男が行方不明だと?」

不是,锦织冷冷地说。很久以前的事了。某个伤害事件的犯人通过报社来自首。那时在电话里沟通的是佐伯,我们在犯人指定的地方一起等犯人来自首等了半天。那以后,就是见着了打个招呼而已的交情,他辞了记者后就基本没见过了。上周打电话过来时,听到名字也没马上反应过来他是谁。

要是是那种程度的交情,就会问为什么想要雇侦探吧。警官就算是没事也想找人问个清楚。

锦织冷笑。问本人去。是你雇主吧。

我什么也没说,盯着锦织浓眉附近看。

怎么回事?锦织怀疑的问。佐伯没雇你?既然提到了佐伯的名字,肯定有什么接触。

光互相提问也不能把事情搞清楚。我的委托热闹是佐伯直树的老婆。被委托的事情是把佐伯找出来。他从上周四以来就行踪不明了。现在知道就只有上周四一点打电话给你问到了我。

那个男的失踪了?

「そうだ。だから、佐伯が電話であんたに喋ったことの内容を知りたい。佐伯は九月頃から何かの調査に没頭していたようだが、彼の細君もその具体的なことは聞いていない。彼が何を調査していたのか、おれを雇って何をさせるつもりだったのか、それが分かれば彼を捜し出すのに役に立つ」

 錦織はタバコをもみ消しながら、最後の煙を歪めた口許に漂わせた。私を佐伯に紹介したことを後悔していることが、彼の苛立《いらだ》った表情にはっきりと出ていた。

「おれがどうして探偵の仕事の手助けをしなきゃならない?」

 私は返事をしなかった。警官くらい自分の質問に返事がかえって来ないことに不慣れな人種はいない。

「探偵。おまえは五年前のことで、おれに何か貸しがあるようなつもりでいるな」彼は噛みつくような口調で言った。「おまえが二日間も拘留されて訊問を受ける羽目になったのは、自業自得だ。おまえは自分で身の証しが立てられなかったんだ」

「三日間だ。共犯の証拠は何もなかった」

是的。所以我想知道佐伯打电话和你说的内容。佐伯好像从九月起就一直埋头调查些什么,他的老婆也没有问其具体细节。要是知道他在调查什么,他故我想让我做什么,能帮忙找到他。

锦织摁着烟,将最后的一口烟在歪着的嘴边慢慢的呼着。他着急的表情明显的告诉我他在后悔把我介绍给佐伯。

我为什么一定要帮侦探做事。

我没回答。警官不是那种不习惯自己的话没有回答的人种。

侦探,你似乎是认为因为五年前的事情,我还欠你点什么。他咬着牙说。你被拘留两天,受讯问都是你自作自受。因为你没法自证清白。

是整整三天。完全没有共犯的证据。

「そうじゃない。おれが言っているのは、おまえは渡辺と五年も六年も一緒に仕事をしていながら、彼があんなことを企んでいたことに気づきもしなかった。おれに言わせれば、共犯であるよりももっと悪い」

 無茶な理屈だが、錦織の言葉はある意味では正しかった。私の心の一部は、彼の言いがかりめいた非難で確かに痛みを覚えるのだ。

「しかしな」と、私は声を低くして言った。「疑うことが専門のあんたたちが見事に渡辺に騙《だま》されたんじゃないか。あれは確か、反山口組系の暴力団で〈清和会〉だったな。渡辺が囮《おとり》になって、清和会とのあいだに覚醒剤三キロを一億円で取引する話をまとめた。あんたたちは元警官である渡辺の警察に対する協力を疑わず、清和会は警察を追放されたアル中の老いぼれの警察に対する裏切りを信じた。ご丁寧に本物の覚醒剤まで持たせて渡辺を取引場所へ送り込んだ。ところが、手筈《てはず》通り〈京王プラザホテル〉の一室に踏み込んでみると、手錠を掛けられたまま呆然となっている清和会の組長と幹部一名が残っていただけで、覚醒剤も一億円も、そしてもちろん渡辺も消えていた。そうだったな?」

不是那样的,我说的是,你和渡边一起工作了五六年,竟然还不知道他有些什么企图。要我说,就比共犯还坏。

毫无道理的理由,锦织在某种意义上是正确的。我心中的一部分,被他充满找茬气息的非难勾起来实实在在的痛苦。

但是,我压低声音说。擅长怀疑的你们被渡边漂亮的骗了不是吗?那的确好像是叫反山口组系的暴力团清和会吧。一渡边做饵,同清和会之间定下了用一亿日元买三公斤兴奋剂的交易。你们不怀疑原警官的渡边对警官的协助,清和会则相信了被警察开除的老糊涂的酒鬼对警察的背叛。谨慎地将真的兴奋剂给他让渡边送到交易的地方。然而,按照程序走进京王神马酒店的某间房子一看,那里就只剩下被拷在那里发呆的清和会组长和干部一名,兴奋剂和一亿日元,当然渡边也消失了。是这样吧?

 

「うるさい。それ以上、あの事件のことを口にするな」

 私はタバコを取り出したが、切れていた。空箱をクズかごにほうって、錦織のほうへ手を差し出した。彼はしぶしぶ自分のタバコを一本振り出した。私のタバコと同じ銘柄のフィルター付きだった。私は火をつけて一度吸ってみたが、煙の通りが悪いのでフィルターをちぎり取った。錦織は傷つけられたような顔をした。

「人のことは言えないがね」と、私は言った。「渡辺はおれには家出した清和会の組長の娘を捜す仕事を依頼されたと言っていたんだ。彼が清和会や新宿署と頻繁に連絡を取っていても、おれは別におかしいとも思わずに自分の仕事をしていた。刑事みたいに人を疑ってかかるという習性がないんだ」

「その辺でやめておけ」と、錦織は怒気を帯びた声で言った。「おれはあの囮作戦には反対したんだ。ところが、手柄をあせった新任の捜査課長が強引に決行しやがった。警察学校を主席で卒業したというのが自慢のその馬鹿は、今では生まれ故郷の県警にとばされて冷飯を食っている」

闭嘴!不要再跟我提那件事了!

我取出烟,已经没了。把空盒子放一边,向锦织伸手。他勉勉强强甩出来一根。还附带一个和我香烟标记一样的滤嘴。我点上火吸了一口,烟不顺,就把滤嘴折了下来。锦织看我动作脸上一副受伤了的表情。

虽然别人的事不能说,我说。渡边和我结果找清和会组长离家出走的女儿的工作。他就算和清和会还有新宿署频繁联络,我也不会觉得奇怪,做自己的事。可没有和刑事一样怀疑别人的习性。

适可而止,锦织带着怒气说,我是反对那个诱饵战术的。不过,那是急于立功的新人搜查科科长强行决定的事,警察学校主席毕业并以此自满的蠢货,现在被踢到老家的当县警喝西北风去了。

「あの作戦に反対したって? 聞き捨てならないな。渡辺があんな行動に出るのを予測していたとでも言うのか」

「馬鹿を言え。おれが反対したのは、あんな危険な囮に部外の人間を使うことにだ。他の連中と違って、おれは渡辺のアル中が相当ひどくなっていることを知っていた。作戦通りに任務を果たせるかどうか疑問だった」

「見事に果たしたよ」

「勝手に筋書を変えてな」と、錦織は苦い顔で言った。

 私は彼の顔を見つめた。「考えてみると、あんたはその左遷された課長と違って、のんびりと警部なんかに昇進している。作戦に反対していたことで、あの事件はあんたにはプラスになったんじゃないのか」

「言っていいことと悪いことがあるぞ」と、彼は気色ばんで言った。「警察にいた頃の渡辺がおれにとってどういう人間だったか、おまえは知っているのか」

「聞いている」

反对那次作战?这句话我可不能当没听过。难道你早就预测到渡边会做出那样的行为?

少说蠢话。我反对是因为用无关人员当诱饵。和别人不一样,我可是知道渡边酒精中毒已经相当厉害了。对他能否能按照作战完成任务持怀疑态度。

漂亮的完成了。

自己把计划改了,锦织苦着一张脸说。

我盯着他的脸。想想也是,你和那个被降职的科长不一样,悠闲地升做了警部。因为反对那次作战,那件事该是给你加分了。

话有该说有不该说的,他板着脸说。还是警察时候的渡边对我而言是什么存在,你知道吗?

听说过。

「だったら、二度と今のような|へらず口《ヽヽヽヽ》を叩くな」

 彼はアルミの灰皿を私の眼の前につき出した。「おれは仕事がある。用がすんだら、消えてしまえ」

 私はタバコを消しながら言った。「結局、佐伯直樹はおれには電話さえかけて来なかった。あの夜、彼は五千万円という大金を手に入れる機会があったのに、そこへも現われなかった。その金は違法でも何でもない金だ。それから、すでに五日も経っている。これには、よほどの事情があるはずだ」私は椅子を立って、コートを取った。

 錦織は窓を閉めに行って戻って来た。眉をしかめて、何かを思い出すような顔つきだった。そして早口で喋りはじめた。「佐伯は最初に「真面目で、熱心で、信用のできる探偵を知らないか」と訊ねた。そんな探偵がいれば、うちの署で採用しているとおれは答えた。彼は次に「では、とにかく腕のいい探偵を知らないか」と訊ねた。腕がいいなんて形容はいまどき死語に等しいとおれは答えた。彼は今度は「それなら、いっそ金のためなら何でもするという探偵は知らないか」と訊ねた。そんな探偵ならその辺の興信所を探せばいくらもいるだろうとおれは答えた。すると彼は「なるべくなら個人で事務所を持っているような探偵がいい」と言った。そう言われて、やっとおまえのことが頭に浮かんだ。おまえの事務所を教えてやると、彼は「その探偵は少しぐらいの危険は承知で、しかも秘密を守れるような男だろうか」と訊ねた。そこで、おれは一体どうしてそんな探偵が必要なんだと訊いた。彼は「今はまだ話せる段階ではないが、もし警察へ届け出るべき事態になれば、一番にあなたにお知らせする」と答えた——おれたちの電話での話は、それで全部だ」

那就不要再跟刚才一样强词夺理。

他把铝制烟灰缸推倒我面前。我还有工作。问完了快滚。

我摁着烟说,佐伯直树最后还是连电话都没打一个给我。那天晚上,他明明有机会得到五千万日元巨款,却没有现身。那钱又不违法。从那以后已经过了五天。这其中肯定有什么了不得的事情。我站了起来,取下椅子上的外套。

锦织去关窗又回来。蹙着眉,表情像是想起了什么。然后就快速的说。佐伯一开始是问我知不知道既认真又热心又值得信任的侦探,我回答的是,要是有这种侦探,我们署早就用了。他接着说:那你知不知道什么能办事的侦探。我回答说能办事这话放到现在就是句屁话。他又问,那么,你知不知道什么为了钱什么都能做的侦探?我回答那种侦探你去信用调查所找的话要多少有多少。然后他就说最好是有私人事务所的。这么一说,我终于想起来你。一把你的事务所告诉他,他就问,那个侦探是清楚有些风险,而且能保密的男人吗?然后我就问你到底要找什么侦探。他就回答说:现阶段还不能跟你说,要是到了要找警察的境地,我会第一个告诉你的——我们电话里说的事情,全部都说了。

「真面目で、熱心で、信用できて、腕がよくて、危険をかえりみず、秘密の守れる、個人営業の探偵だと? それに、金のためなら何でもする探偵はいないかと訊いたのか。恐れ入ったな。佐伯という男は一体何を考えているんだ。彼が何をやっていて、何のために探偵を雇うつもりだったのか、肝腎なことは何一つ訊いていないのか」

「うるさい。こっちは忙しいんだ。おまえたちの暇つぶしなんかに付き合ってはいられない」

 私は頭を振って、ドアのほうへ向かった。「大いに役に立ったよ、警部」

认真,热心,值得信用,能办事,不顾危险,能守住秘密,私人侦探?加之为了钱什么都能干的侦探?他问你知不知道?诚惶恐。佐伯这个男人到底在想什么。他在干什么。为了什么要雇侦探,关键的事你一件都没问吗?

住嘴。我很忙,哪能陪你们消磨时间。

我摇头、向门口走去。帮上大忙了,警部。

「慌《あわ》てるな、探偵」錦織が背後から声をかけた。「佐伯から電話があった翌日のことだ。〈朝日〉を停年退職した辰巳《たつみ》という男から電話があった。|サツ《ヽヽ》回りのべテランだったが、退職後は女房と娘に喫茶店をさせて、自分は気が向いたときにルポや雑文のようなものを書いている。佐伯の先輩だ。佐伯が探偵のことを最初に相談したのは、この辰巳だったようだ。辰巳は、新宿署の元刑事で探偵事務所を始めた男がいたことを思い出し、おれに訊けば分かるかも知れないと答えた。佐伯はおれには面識があるので、自分で直接訊いてみますということになったそうだ。佐伯も辰巳とは元記者同士だからな、おれより少しは|ましな《ヽヽヽ》ことを話しているかも知れん」

 私はうなずいた。錦織は辰巳の喫茶店の名前と場所を教えると、用がすんだらさっさと消えてしまえと繰り返した。私にしても望むところだった。

别慌,侦探。锦织在背后跟我说。佐伯打电话来第二天。从朝日新闻退休了的一个叫辰巳的男的来过电话。和警察打交道的老手、退休后让老婆女儿一起经营一家咖啡馆、自己则在开心时些些记事或杂文之类的。佐伯的前辈。佐伯最先商量找侦探的人貌似就是这个辰巳。辰巳就回答说想起来一个新宿署的旧刑事且自己开始了一家侦探事务所的男人,问我我可能知道。佐伯和辰巳原来都是记者同行,可能会说些什么比我说的有用的话。

我点头。锦织一告诉我辰巳的咖啡店的名字和地址,又说了一遍完事了快点消失。对我而言是正好。

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