かぐや姫の物语-4 蓬莱の玉の枝

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发表于:2014-12-06 14:46 [只看楼主] [划词开启]

4 蓬莱の玉の枝

车持皇子は心たばかりある人にて、公には、「筑紫の国に汤あみに罢らん。」とて、暇申して、かぐや姫の家には、「玉の枝とりになんまかる。」といはせて下り给ふに、仕うまつるべき人々、皆难波まで御おくりしけり。皇子「いと忍びて。」と宣はせて、人も数多率ておはしまさず、近う仕うまつる限して出で给ひぬ。御おくりの人々、见奉り送りて归りぬ。「おはしましぬ。」と人には见え给ひて、三日许ありて漕ぎ归り给ひぬ。かねて事皆仰せたりければ、その时一の工匠たくみなりける内匠うちたくみ六人を召しとりて、容易たはやすく人よりくまじき家を作りて、构を三重にしこめて、工匠等を入れ给ひつゝ、皇子も同じ所に笼り给ひて、しらせ给ひつるかぎり十六そをかみにくどをあけて、玉の枝をつくり给ふ。かぐや姫のたまふやうに、违はずつくり出でつ。いとかしこくたばかりて、难波に密みそかにもて出でぬ。「船に乘りて归り来にけり。」と、殿に告げやりて、いといたく苦しげなるさまして居给へり。迎に人多く参りたり。玉の枝をば长柜に入れて、物覆ひてもちて参る。いつか闻きけん、「车持皇子は、优昙华の花持ちて上り给へり。」とのゝしりけり。これをかぐや姫闻きて、「我はこの皇子にまけぬべし。」と、胸つぶれて思ひけり。かゝるほどに门もんを叩きて、「车持皇子おはしたり。」と告ぐ。「旅の御姿ながらおはしましたり。」といへば、逢ひ奉る。皇子のたまはく、「『命を舍てゝかの玉の枝持てきたり。』とて、かぐや姫に见せ奉り给へ。」といへば、翁もちて入りたり。この玉の枝に文をぞつけたりける。

いたづらに身はなしつとも玉の枝を手をらでさらに归らざらまし

これをもあはれと见て居をるに、竹取の翁走り入りていはく、「この皇子に申し给ひし蓬莱の玉の枝を、一つの所もあやしき处なく、あやまたずもておはしませり。何をもちてか、とかく申すべきにあらず。旅の御姿ながら、我御家へも寄り给はずしておはしましたり。はやこの皇子にあひ仕うまつり给へ。」といふに、物もいはず頬杖つらづゑをつきて、いみじく叹かしげに思ひたり。この皇子「今さら何かといふべからず。」といふまゝに、縁にはひのぼり给ひぬ。翁ことわりに思ふ。「この国に见えぬ玉の枝なり。この度はいかでかいなびまをさん。人ざまもよき人におはす。」などいひ居たり。かぐや姫のいふやう、「亲ののたまふことを、ひたぶるにいなび申さんことのいとほしさに、得难きものを、かくあさましくもてくること」をねたく思ひ、翁は闺の内しつらひなどす。翁皇子に申すやう、「いかなる所にかこの木はさぶらひけん。怪しく丽しくめでたきものにも。」と申す。皇子答こたへての给はく、「前一昨年さをとゝしの二月きさらぎの十日顷に、难波より船に乘りて、海中にいでて、行かん方も知らず觉えしかど、『思ふこと成らでは、世の中に生きて何かせん。』と思ひしかば、たゞ空しき风に任せてありく。『命死なばいかゞはせん。生きてあらん限はかくありきて、蓬莱といふらん山に逢ふや。』と、浪にたゞよひ漕ぎありきて、我国の内を离れてありき廻りしに、或时は浪荒れつゝ海の底にも入りぬべく、或时は风につけて知らぬ国にふき寄せられて、鬼のやうなるものいで来て杀さんとしき。或时には来し方行末も知らず、海にまぎれんとしき。或时にはかて尽きて、草の根を食物としき。或时はいはん方なくむくつけなるもの来て、食ひかゝらんとしき。或时には海の贝をとりて、命をつぐ。旅の空に助くべき人もなき所に、いろ\/の病をして、行方すらも觉えず、船の行くに任せて、海に漂ひて、五百日いほかといふ辰の时许に、海の中に遥に山见ゆ。舟のうちをなんせめて见る。海の上に漂へる山いと大きにてあり。其山の样高くうるはし。『是や我觅むる山ならん。』と思へど、さすがに畏おそろしく觉えて、山の围めぐりを指し廻らして、二三日ふつかみか许见ありくに、天人あまびとの粧したる女、山の中より出で来て、银の金鋺をもて水を汲みありく。これを见て船よりおりて、『この山の名を何とか申す。』と问ふに、女答へて曰く、『これは蓬莱の山なり。』と答ふ。是を闻くに嬉しき事限なし。この女に、『かく宣ふは谁ぞ。』と问ふ。『我名はほうかんるり。』といひて、ふと山の中に入りぬ。その山を见るに、更に登るべきやうなし。その山のそばつらを廻れば、世の中になき花の木どもたてり。金银瑠璃色の水流れいでたり。それにはいろ\/の玉の桥わたせり。そのあたり照り辉く木どもたてり。その中にこのとりて持てまうできたりしは、いとわろかりしかども、『のたまひしに违はましかば。』とて、この花を折りてまうできたるなり。山は限なくおもしろし。世に譬ふべきにあらざりしかど、この枝を折りてしかば、さらに心もとなくて、船に乘りて追风ふきて、四百馀日になんまうで来にし。大愿だいぐわんの力にや、难波より昨日なん都にまうで来つる。さらに潮にぬれたる衣ころもをだに脱ぎかへなでなん、まうで来つる。」との给へば、翁闻きて、うち叹きてよめる、呉竹のよゝのたけとり野山にもさやはわびしきふしをのみ见し

これを皇子闻きて、「こゝらの日顷思ひわび侍りつる心は、今日なんおちゐぬる。」との给ひて、かへし、

わが袂けふかわければわびしさのちくさのかずも忘られぬべし

との给ふ。かゝるほどに、男をとこども六人连ねて庭にいできたり。一人の男、文挟ふばさみに文をはさみてまをす。「作物所つくもどころの寮つかさのたくみ汉部あやべ内麿まをさく、『玉の木を作りて仕うまつりしこと、心を碎きて、千馀日に力を尽したること少からず。しかるに禄いまだ赐はらず。これを赐はり分ちて、けごに赐はせん。』」といひてさゝげたり。竹取の翁、「この工匠等が申すことは何事ぞ。」とかたぶきをり。皇子は我にもあらぬけしきにて、肝消えぬべき心ちして居给へり。これをかぐや姫闻きて、「この奉る文をとれ。」といひて见れば、文に申しけるやう、「皇子の君千馀日贱しき工匠等と诸共に、同じ所に隐れ居给ひて、かしこき玉の枝を作らせ给ひて、『官つかさも赐はらん。』と仰せ给ひき。これをこの顷案ずるに、『御つかひとおはしますべき、かぐや姫の要じ给ふべきなりけり。』と承りて、この宫より赐はらんと申して给はるべきなり。」といふを闻きて、かぐや姫、暮るゝまゝに思ひわびつる心地ゑみ荣えて、翁を呼びとりていふやう、「诚に蓬莱の木かとこそ思ひつれ、かくあさましき虚事にてありければ、はや疾くかへし给へ。」といへば、翁こたふ、「さだかに造らせたるものと闻きつれば、かへさんこといと易し。」とうなづきをり。

かぐや姫の心ゆきはてゝ、ありつる歌のかへし、

まことかと闻きて见つればことの叶を饰れる玉の枝にぞありける

といひて、玉の枝もかへしつ。竹取の翁さばかり语らひつるが、さすがに觉えて眠ねぶりをり。皇子はたつもはした居るもはしたにて居给へり。日の暮れぬればすべ出で给ひぬ。かのうれへせし工匠等をば、かぐや姫呼びすゑて、「嬉しき人どもなり。」といひて、禄いと多くとらせ给ふ。工匠等いみじく喜びて、「思ひつるやうにもあるかな。」といひて、かへる道にて、车持皇子血の流るゝまでちようぜさせ给ふ。禄得しかひもなく皆とり舍てさせ给ひてければ、逃げうせにけり。かくてこの皇子、「一生の耻これに过ぐるはあらじ。女をえずなりぬるのみにあらず、天の下の人の见思はんことの耻かしき事。」との给ひて、たゞ一所深き山へ入り给ひぬ。宫司候ふ人々、皆手を分ちて求め奉れども、御薨みまかりもやしたまひけん、え见つけ奉らずなりぬ。皇子の御供に隐し给はんとて、年顷见え给はざりけるなりけり。是をなんたまさかるとはいひ始めける。

分类: 雑談

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