2015.01.29【日译中】さよなら妖精89

夏侯燕 (ツバメ) 译犹未尽
1 0 0
发表于:2015-01-29 19:04 [只看楼主] [划词开启]

 取れたのなら大事だ、と見てみると、その紐はほどけただけだった。まあ、いちいち日本語の添削をすることもないだろう。

我心想要是不见了就麻烦了,一看发现原来鞋带只是松了而已。不过,也不必一一指正她的日文吧。


 マーヤが靴紐を直す間に、ふとぐるりを見まわす。すぐ目の前が土産物屋だった。売り物が少し気が利いていた。お定まりのペナントに提灯、キーホルダーぐらいなら気にも留めなかっただろうが、どうやら木工細工を売る店らしい。「一位」の看板があるがなにが一位なのだろうと思ったが、考えるに「イチイの木で作った細工物」の意なのだろう。その店の隅に浅い木箱が置かれて、「きずもの六割引」の札が下がっていた。興味を惹かれて、覗き込む。店に入ると、木とニスの香りが漂ってきた。

玛雅在绑鞋带的时候,我不经意地向四周看了一圈。眼前就有一家纪念品店,卖的东西有点意思。如果是家家都有的纪念旗、灯笼、钥匙圈的话,我大概不会留意,不过这家店卖的似乎是木制的生活工艺品。店里有“一位”的招牌,我原本好奇是什么东西第一,想一想,应该是“红豆杉木制手工艺品”的意思吧。这家店的角落摆了一个浅浅的木盒,挂着“瑕疵品四折”的牌子。这引起了我的兴趣,一走进去,满室都是木头与亮光漆的味道。


 木箱の中には、鳥の木彫りや籐《とう》で編んだ籠、楊枝入れ、孫の手などが並んでいた。確かに大きな傷や破損が目立つものが多い。そんな中で一つ、すぐにはどこが傷んでいるのかわからない品があった。紫陽花を浮かし彫りにあしらった、枯色のバレッタだ。デザインはさほどいいとも思わないが、この控えめな色合いと季節感がなかなか悪くない。手に取って裏を見るが、やはり傷は見つからなかった。してみると、見えざる瑕疵《かし》というやつか。

木盒里放着鸟类的木雕、藤篮、牙签盒、不求人等等。大多数的确都有明显的伤痕或破损。其中一样东西,乍看之下倒是看不出哪里有瑕疵。那是一个刻着绣球花浮雕作装饰的枯木色发夹。设计并不见得特别优秀,但那含蓄的色泽和季节感倒是挺不错的。我把东西拿在手里,翻到背面来看,还是没看到破损的地方。这么说,是很难找到的瑕疵罗?


 店の奥では中年女性がテレビを見ながら店番をしている。声をかけた。
「ごめんください」

「はい、いらっしゃい」

店里有一名中年女子边看电视边看店。我出声招呼。
“不好意思。”
“噢,欢迎光临。”


 いまいち愛想のない声だったが、気にせずそのバレッタを持っていく。

「これ、傷物のところにありましたが、別になんともありませんよ」

声音不怎么亲切,但我也不在意,拿着那个发夹走过去。
“这个放在瑕疵品那边,可是没有怎么样啊。”


 中年女性はレジの上に引っ掛けてあった眼鏡をかけ、バレッタを受け取ると仔細に観察する。

「……傷はないけどね、節が入ってるだろう」

中年女子挂起放在收银台上的眼镜,接过发夹仔细观察。
“……是没有破损,不过这边有个节不是吗?”


 確かに紫陽花の葉の部分で、木目が渦を巻いている。しかしこれはこれで味というものでは?
 そう思っているのがなんとなく伝わったのだろう、こう付け加えられた。
「完全がいいってひとのほうが、多いんだよ」
 つまらないことだ。財布を取り出す。
「いくらです」

「千五百円の六割引で、六百円。六百十八円ね」

的确,在绣球花的叶子部分,有一个圈成漩涡的节眼。可是,这样也有这样的味道啊!可能察觉到我的想法,她加了一句。
“大多数的人都喜欢完美。”
真无聊。我拿出钱包。
“多少钱?”
“1,500圆打四折,600,含税618圆。”


 作り手に申し訳ないような値段で、おれは紫陽花のバレッタを買った。包装はしてもらわず、鷲づかみにして店を出る。外では、とうに靴紐を直したマーヤが怪訝そうな顔をしていた。

我以对不起制作者的价钱,买了这个绣球花发夹,没有请她包装,抓了就走出店门。店外,早就绑好鞋带的玛雅一脸惊讶地等着我。


「や、待たせたかな」

「んー、なにをしていましたか?」

“啊,让你久等了。”
“呃,你去做些什么?”


 バレッタを差し出す。マーヤは、弓や橋や紅白大福に対してそうしたように、それをしげしげと見つめた。
「……これは?」
「見てわからないか。髪を留めるものだ」

「やはりそうですか。それで……これにはなにか、哲学的意味があるのですか?」

我拿出发夹。玛雅和看弓箭、桥和红白大福时一样,细细打量着发夹。
“……这是?”
“看不出来吗?夹头发的东西。”
“果然。那……这有什么哲学上的意义吗?”


 髪飾りに哲学も神学もあるものか。きょうのマーヤは、頭の中がそういう方向になっているのだろう。苦笑しながら、バレッタをもう少し突き出す。押し付けられるように、マーヤはそれを受け取った。

发饰哪来什么哲学、神学的意义啊。今天的玛亚大概满脑子都往这方面想吧。我苦笑着,把发夹再往她面前推。玛雅被硬塞似地接过发夹。


「贈り物だよ。記念にどうぞ」
 そう言われても、まだ手の中のそれを見ている。そして、やっと脳内で「贈り物」という単語を翻訳し終わったというように突然、破顔した。
「なるほどです! とても美しいですね。この花は……?」

「紫陽花といって、この季節に綺麗に咲く花だ。種類によっては土が酸性なら青く、アルカリ性なら赤く咲く」

“送你的礼物,给你当作纪念。”
尽管我这么说,她还是看着手里的发夹。然后,一副大脑总算译出“礼物”这个单字意义的样子,她突然开怀而笑。
“原来如此!好美哦!这种花是……”
“这种花叫作绣球花,在现在这个季节里开得很漂亮。依种类不同,有的种在酸性的土里会开出蓝色的花,在硷性的土里开红色的花。”


 ついでに言えば、おれの植物学的知識が正しければ、紫陽花は東アジアが原産。ヨーロッパには中国経由で入ったはず。ヨーロッパ人のアジア土産にはちょうどいいだろう。

「んー。本当に面白いですね」

顺带一提,如果我的植物学知识正确的话,绣球花的原产地是东亚,欧洲的绣球花应该是经由中国传过去的。拿来作为送欧洲人的亚洲纪念品很恰当吧。
“唔。真的很有趣。”


 実際咲いているところを見せられれば話は早いのだが、生憎この辺りは綺麗に整地されていて街路樹もない。境内まで行けば、どこかにはあるだろう。
 マーヤは、バレッタを胸に柔らかく抱き込むようにした。
「ありがとう、もりやさん。気に入りました」

「どういたしまして。安かったんでね」

如果让她看看实际上开花的样子,要说明就更简单了,只是不巧,这附近的地都铺整过,连行道树都没有。神社里应该会有吧。
玛雅把发夹轻轻捧在胸前。
“谢谢你,守屋,我很喜欢。”
“不客气,便宜货啦。”

分类: 日语

  • 0

    点赞

  • 收藏

  • 扫一扫分享朋友圈

    二维码

  • 分享

课程推荐

需要先加入社团哦

编辑标签

最多可添加10个标签,不同标签用英文逗号分开

保存

编辑官方标签

最多可添加10个官方标签,不同标签用英文逗号分开

保存
知道了

复制到我的社团