2015.02.03【日译中】水車館の殺人-第二章 -010

ziyansh2 (紫焱(シエン)) 译犹未尽
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发表于:2015-02-03 16:25 [只看楼主] [划词开启]

水車館の殺人  綾辻行人

塔の部屋 - (午前九時四十分)


第二章 過去 (一九八五年  九月二十八日)

010

以来十年間、由里絵は半ばここに閉じ込められるようにして育てられてきた。

在那之后的10年里,由里绘有一半的时间都是在这个与世隔绝的公馆里生活的。

 

この館、この部屋、この窓から見える風景――それが、この女の知る”世界”のほとんどすべてだと云っても過言ではあるまい。学校にも行かず友だちも持たず、テレビや雑誌を見ることさえなく、同じ年頃の若者たちがこの同じ空の下でどういう日々を送っているのかも知らないままに、彼女はこの十年間を生きてきたのだから。

公馆,这个房间,这扇窗户所能看见的风景。——毫不夸张地说,那几乎已经是这个女孩所知“世界”的全部。因为她在没去过学校,没有朋友,连电视、报纸什么的都没看过,也不知道这同一片天空下的同龄人是过着怎样的生活的状态下,度过了10年的时光。

 

いつしか少女の唇が、かすかな声で美しいメロディを奏ではじめる。ベッドから立ち上がり、すっとピアノの前に歩み寄る。

不知不觉间,从少女唇间轻声奏出了美妙的旋律。她起身,轻快地移步到钢琴前。

 

細い指先を鍵盤に落とした。口ずさむメロディに合わせながら、戯れ弾きのように音を拾う。

纤细的指尖落到键盘上。合着吟唱的旋律,指尖如同与钢琴嬉戏一般,琴音跃动而出。

 

クロード・ドビュッシー作、「亜麻色の髪の乙女」。――半年前からこの屋敷に住むようになった紀一の友人、正木慎吾に教えてもらった曲だった。

是克劳德·德布西的作品,“亚麻色头发的少女”。——半年前住进这个宅邸的纪一的朋友正木慎吾教由里绘弹奏的曲子。

 

短い曲である。うろ憶えの指使いでひととおりを弾きおえると、由里絵は部屋の西側に造られたバルコニーに向かった。

这首曲子很短。按照已不太确定的指法大约弹完后,由里绘转向房间西侧的露台。

 

外の空気はいやに湿っぽかった。生温い南風が、地面から噴き出すように吹き上げてきて長い髪を散らす。眼下の水路を流れる水の音と、その流れに回る水車の音が、心なしかいつもよりも荒々しく聞こえた。

外面的空气很潮湿,微温的南风就像从地面喷涌而出一般向上吹起,将她的长发吹散。是心理作用么,塔下水渠里水流淌的声音,以及被水流推动的水车的声音,听起来似乎比平时更加的狂躁。

 

由里絵の唇が震える。先ほどの美しいメロディとはまるで違う形に。

由里绘的嘴唇颤抖着,变成了与刚才奏出美妙的旋律时完全不同的形状。

 

「――怖い」

もしかするとそれは、十年のあいだ白く閉ざされつづけてきた彼女の心が初めて実感した恐怖だったのかもしれない。

“……好可怕”

或许,那是在10年的时光中一直被禁锢在纯白世界的她的内心,首次真切感受到的恐惧。

最后编辑于:2015-05-03 13:03

本帖来源社刊

分类: 日语
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