2015.05.07【日译中】水車館の殺人-第六章 -002

ziyansh2 (紫焱(シエン)) 译犹未尽
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发表于:2015-05-07 15:43 [只看楼主] [划词开启]

水車館の殺人- 綾辻行人

章 過去 (一九八五年     九月二十八日)

 

玄関 - (午後二時二十分)

002

紀一が考えるに、藤沼一成は真の意味での”幻視者”だった。みずからの”心の目”が捉えた幻想風景をそのままキャンバスに写し取ることによってのみ、彼の絵は成立していたと極論してみてもいいだろう。だから――。

最後に見たあの風景に、それを写したあの絵に、彼は戸惑い、そして恐れたのだ。

在纪一看来,藤沼一成是真正意义上的“幻视者”。极端的说,他的画是通过捕捉自己内心世界的幻想风景并摹写在油画布上形成作品的也不为过。所以……

对于用最后看见的风景摹写而成的那幅画,他困惑,也恐惧。

 

「いったいそれは、どんな」

正木が問うのに、紀一はきっぱりとまた首を振って、

「いずれ君には話すかもしれんが、今はまだ。――ただ」

「何です」

「父と同様に私自身も、あの絵を恐れているということだ。忌み嫌っていると云ってもいい。だからあれは、人目にはつかぬところに隠してある。誰にも見せたくはないし、私も見たくはない」

正木はそれ以上の追及はせず、話題を転じた。

 “到底,那是怎样的……”

正木虽然表现出兴趣,但是纪一果断地再次摇头,

“可能总有一天会告诉你的吧,但是不是现在。……我只是。”

“什么?”

“和父亲一样,我自己也对那幅画感到恐惧。说嫌恶也不为过。所以,我把那幅画藏到了谁也看不见的地方。不想让任何人看见,而我自己也不想看见。”

正木没有再继续追问,转换了话题。

 

「もう一人来られるのは、確かお坊さんでしたね。古川さん、でしたっけ」

「うむ。藤沼家の菩提寺の副住職でね、今日は高松から海を渡っておいでだ」

「副住職と云うと、住職の息子さんだとか?」

「そうだ。父親の住職が、私の父と懇意にしていたものでね」

「なるほど。おいくつでしたっけ」

「君と同じくらいかな。まだ独身らしい」

「独身、ね」

呟いて正木は、左手の薬指に白く光る猫目石(キャッツアイ)の指輪を見た。

 “另一位受邀的人好像是位僧侣吧。叫古川来着?”

“嗯。供奉藤沼家先灵的菩提寺的副住持,今天从高松渡海过来。”

“说到副住持,那就是住持的儿子了吧?”

“是的。做住持的父亲与我父亲是老交情。”

“原来如此。他多少岁来着?”

“和你差不多年纪,似乎还是单身。”

“单身,么……”

喃喃自语的正木看向戴在左手无名指上泛着白光的猫眼石戒指。

 

「ああ……気にさわったかな」

「いえ、別に」

正木の顔から目をそらし、紀一は由里絵のほうを窺った。彼女は壁に肩を凭せかけ、先ほどからずっと黙って俯いている。

“啊……惹你不快了吧。”

“不,没什么。

纪一将目光从正木的脸上移开,看向了由里绘的方向。她将肩膀靠在墙上,从刚才开始就一直一言不发地低着头。

本帖来源社刊

分类: 日语
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