2015.5.09【日译中】百合二重奏(序02)

发表于:2015-05-09 22:42 [只看楼主] [划词开启]

「あははっ、そんなにぎゅってしたら苦しいよ、未羽ちゃん」

“啊,抱得这么紧好难受呀,未羽。”


苦笑混じりの、けれど、包み込むような優しい声が降ってくる。

未羽は、こうしてかぐらを抱きしめたり、抱きしめられたりするのが好きだった。

かぐらから発せられる優しい石けんの香りが、優しく包んでくれるような気がして、とても安らぎを覚える。

未羽のふわふわした髪をそっと撫でてくれる指の感触も好きだった。

この指が、あのゆったりとした伸びやかな音を奏でるのだと思うと、幸せな気分におぼれてしまいそうになる。

即便是夹杂着苦笑,也是满含着柔和的声音。

未羽好喜欢和神乐这样相拥。

闻着神乐身上散发的幽香,沉浸在她温柔的怀抱里,感到很安心。

也喜欢被手指轻抚头发那种轻飘飘的触感。

一想起这手指能流畅的弹奏出美妙悠然的琴声,就沉溺在变得幸福的氛围中。


「えへへ……かぐら先輩、だーい好き!」

“嗯……好喜欢神乐学姐!”


そう言って、未羽はかぐらの胸元に頬を摺り寄せた。 

「もう……未羽ちゃんったら、甘えんぼうさんなんだから」

未羽说完就把脸埋进神乐的胸里蹭着。

“哎呀……小未羽真是爱撒娇。”


手放しで甘えてくる未羽が可愛いらしく、かぐらも未羽を邪険に扱わない。

未羽が満足して離れるまで、引き剥がすことなく、じっと待ちながら、頭を撫でていてくれる。

「あたし、この学苑に入学して良かったって思うんです!」

神乐也热情的对待未羽,尽情撒娇的未羽太可爱了。

未羽满足的撒完娇直到松开神乐,并没有后退,安静的等着被摸摸头。

“我能在这里上学实在是太好了!”


ひとしきり、かぐらの胸元に擦り寄ってから、顔を上げた未羽がにっこりと笑う。

又蹭了一会儿胸,未羽才仰头露出微笑。


「ねぇ、ウソじゃないですよ? ホントのホントですよ!」

「やだなぁ、未羽ちゃん、誰も疑ってないってば」

「だってーぇ! ……んー、もう、どうしたら、あたしのこの嬉しさが伝わるんだろう? 言葉なんかじゃ伝わんないかな? 歌っちゃった方が早いかも!」

「……歌うのは構わないけれど、その前に、ドアを閉めなさい」

“喂,这可不是撒谎,是真的真的这么想的哦!”

“什么嘛,谁也没有怀疑过未羽呀。”

“因为!……唔,真是,我该怎么表达开心呢?无法用言语来表达了吧?用歌声的话可能还快一些!”

“唱歌倒是可以,但是唱之前先把门关上。”


冷静な声が降ってくる。

响起冷静的说话声。


「あ、織歌ちゃん、いらっしゃい……って言うのも変だね」

“啊,是織歌。说欢迎你……这种话有点奇怪。”


新しく入ってきた後輩に向けて、かぐらがにっこりと微笑んだ。

神乐冲着刚进来的学妹微笑。


「いえ、わたしは宮藤先輩の練習時間に便乗して、ここの練習室を使わせてもらっている居候の身ですから、宮藤先輩が『いらっしゃい』とおっしゃるのは間違っていないと思います」

「もー、おりちゃん、相変わらず堅苦しいんだから!」

“不,我是乘着宫藤学姐练琴的时候,想暂时用用练习室,学姐说‘欢迎’也没什么不对。”

“呀,小織还是那么死板!”


可愛らしく憤慨する様子を見せて、未羽が織歌へと駆け寄っていく。

未羽跑到織歌身前,看她气呼呼可爱的样子。

   

開けっ放しだったドアを適当に閉め、織歌の背中をぐいぐいと押して、かぐらの前へと差し出した。

把门稍微关上点,用力推着織歌的后背,把她推到神乐的面前。


「かぐら先輩、おりちゃんも、ぎゅってしてほしいんですって!」

「何を言っているのよ、わたしは何も……」

「うふふ」

“学姐,小織也想要抱抱!”

“你在说什么啊,谁要……”

“嘻嘻”


かぐらはにっこり微笑んで、目の前に立ち尽くしている織歌へと手を伸ばして、そっと抱きしめた。

「甘えてもいいんだよ、織歌ちゃん」

「わ、わたしは……」

「織歌ちゃんが『甘えちゃいけない』って自分を律するのはすごいって思うし、尊敬もするけど、未羽ちゃんほどでなくても、わたしは織歌ちゃんに甘えてほしいって思ってるんだよ?」

「でも……ご迷惑なのでは……」

「可愛い後輩に甘えられるのを迷惑だなんて、思うわけないよ。むしろ逆だよ、織歌ちゃん」

「ですよねー、かぐらせーんぱいっ!」

神乐面带微笑,对身前傻站着的織歌伸出手,轻轻的抱住。

“粘人也不要紧哦,織歌。”

“我,我是……”

“虽然觉得織歌用‘不能撒娇’来约束自己好厉害,值得尊敬,但是即便不用像未羽那样,我还是想让織歌撒娇呢。”

“但是……会添麻烦的……”

“不觉得可爱的学妹冲我撒娇是添麻烦。正好相反哦,織歌。”

“是嘛,神乐学姐!


織歌を抱きしめたかぐらごと、未羽が腕を伸ばして抱きしめる。

未羽把相拥的两个人一起抱住。


「あたしねっ、最初、この学苑に入ろうなんて思ってなかったの。かぐら先輩のストリート?ライブを聞いてから、あのステキな人はどこの学校に通っているのかなーって思って、この学苑のことを調べてみることになったんだけど、自宅から通えないし、寮生活だし、校則は厳しいし、ちょっとやだなーって思ってたの」

「うふふ、この学苑の校則、確かにちょっと厳しいもんね」

“最初来这所学苑上学我是拒绝的。听了神乐学姐的街头演奏后,想着这么漂亮的人在哪里上学,于是对这所学苑调查了一番,但是不能走读,住宿制,校规严厉,有点不喜欢。”

“嘻嘻,校规确实有点严厉。”


かぐらの言葉に、こくりと織歌も頷いた。

「廊下を走っただけでペナルティが課せられるなんて、考えたこともなかったです」

「でも……入ってすごく良かった。だって、こんなに誰かのことを大好きって思えるような気持ちを知ることができたんだもん!」

織歌点点头,赞同神乐说的。

“没想到在走廊里跑一下就会被罚。”

“不过……一入学就觉得太好了。因为,总觉得能知道这种喜欢着谁的感觉。”


嬉しそうな未羽の笑顔に、つられるように織歌の表情も和らいでゆく。

受到未羽欣喜的笑容的影响,織歌的表情也柔和起来。


「わたしも、こんな気持ち……初めてよ。誰かを大好きって思える気持ちが、こんなに優しくて強いものだなんて、初めて知ったわ……」

“我也是,第一次有这种心情。喜欢着谁的心情,温柔又强烈的感觉什么的,第一次知道啊……”


クスッとかぐらが微笑んだ。

神乐“噗”的一声笑了。


「そうだね……わたしも、この学苑に来て、誰かを思う気持ちの嬉しさや辛さを知ることができたの。あなたたちも、この学苑でわたし以上に、もっと深い経験ができるかもしれないね」

“是啊……我也是,在学苑里知道了喜欢某人的那种喜悦与辛酸的心情。你们在这里会超过我,得到更多的收获。”


未羽はにっこりと笑って大きく頷き、織歌は照れたように小さく頷いた。

2人の後輩の身体から手を離して、かぐらは元通り、フォルテールに向き直る。

未羽笑着狠狠地点头同意,織歌则是羞怯的颔首。

手从学妹们的身上拿开,神乐又照常转身走向符德鲁琴。


「さ、おしゃべりはこのくらいにして、そろそろ練習を始めようか」

“那么,话就说到这里,快点开始练习吧。”


フォルテールという魔導楽器がある。

魔力を持った人間のみが奏でられるという不思議な楽器で、その音色は『魔導楽器』というまがまがしい名前が示すとおり、一度聞いたら二度と忘れられない音色をしているという。

そして、この音色は、人の心に作用する効果もあり、一時期は戦争に有効利用できないかという研究が行われていたのだとか。

符德鲁琴是一种魔导乐器。

是不可思议的乐器,只能让拥有魔力的人来弹奏它,音色正如它不祥的名字“魔导乐器”一样,听一遍旋律就不会再忘记。

而且,音色的效果让人产生心理作用,有段时期研究它是否能用于战争中等等。

   

無論、人々に癒しを与えるための楽器を戦争に利用するなど言語道断という世論が高まり、その研究は永久凍結された上で、フォルテールそのものに、人の心を左右する魔力を減じる措置がなされたという。

当然,把能治愈人们的乐器用于战争里,舆论觉得太荒唐的呼声很高,在永久的冻结这项研究后,符德鲁琴左右心理的魔力被减弱了。

後輩2人を指導しながら、そのフォルテールを奏でているのは、宮藤かぐら。桜立舎学苑の2期生で、フォルテール奏者として、学苑内ではすっかり有名になってしまった生徒である。

一边指导两位学妹一边弹奏符德鲁琴的是宫藤神乐。樱立舍学院的2年级学生,作为符德鲁琴的弹奏者,在学苑内非常有名。

というのも、去年、彼女が1期生の時に、学苑のコンクールの出場者として選出され、いろいろあった末に、優秀な成績を収めることができたからである。

之所以有名,因为去年她还是一年级学生时,就被选作在学苑的演唱会上出场,经历了种种最后取得优异的成绩。

この学苑のコンクールは、卒業後の音楽家としての人生を左右するとも言われる。少なくとも、ここで優秀な成績を残すことは、すなわち、来賓として呼ばれた音楽家へのアピールにも繋がるということで、在校生にとって、垂涎の的ともなっているのだ。

学苑的演唱会是影响音乐家毕业后的人生。至少,在这里留下优秀的成绩,也是向作为来宾的音乐家展现自己的魅力,另在校生极其羡慕。

そのかぐらに抱きついて甘えていた少女は、上月未羽。かぐらと同じく桜立舎学苑の声楽科の1期生で、フォルテールの音は出せないものの、かぐらの練習楽曲に合わせて歌をうたうために、毎日のように練習室に顔を出している。

喜欢抱着神乐撒娇的少女叫上月未羽。跟神乐同校,是樱立舍学院声乐科的1年级学生,虽然无法弹奏符德鲁琴,但是为了能用歌声配合神乐的练习乐曲,每天都出现在练习室。

そして、最後に現れて、控えめな感情表現をしていたのは、二波織歌。未羽と同じく1期生だが、フォルテールの天才奏者として既にリサイタル経験を持ち、この学苑へも、特別待遇生として入学している。

最后出现的面瘫叫二波織歌。跟未羽一样是1年级学生,但她是作为符德鲁琴的天才演奏者,并且有办过独奏会的经验,是特别待遇生入学的。


―――これは、フォルテールの不思議な音色が導いた、人と人との絆のお話。

这就是在符德鲁琴的引导下,人与人之间羁绊的故事。


< 続く >


最后编辑于:2015-05-11 23:22
分类: 日语

  • 0

    点赞

  • 收藏

  • 扫一扫分享朋友圈

    二维码

  • 分享

课程推荐

需要先加入社团哦

编辑标签

最多可添加10个标签,不同标签用英文逗号分开

保存

编辑官方标签

最多可添加10个官方标签,不同标签用英文逗号分开

保存
知道了

复制到我的社团