日本では,北海道を除いて,6月から7月にかけて,
しとしとと雨の降る日が続きます。この時期を梅雨と言いま
す。
梅雨の時期は気温が高く,湿度も高いので,とても蒸
し暑く感じます。ですから,日本に住んでいる外国人は,た
いてい『梅雨は苦手だ。』と言います。涼しくて乾燥した土
地に育った人達は,特に『蒸し暑くてたまらない。』と言い
ます。
日本人は,昔から梅雨に悩まされてきました,そし
て,蒸し暑い気候の時でも快適に暮らすことができるよう
に,いろいろな工夫をしてきます。
その工夫が一番よく現れているのは,日本の伝統的な
家屋でしょう。
日本の家屋は,壁が少なく,自由に取り外しができる
障子やふすまで部屋を区切ります,寒い冬の日には,障子や
ふすまを閉めたままで過ごします。けれど,暑い夏の日に
は,この障子やふすまを取り外し,家全体を一つの広い部屋
のようにして過ごします,そうすると,風がよく通って,と
ても涼しいのです。
家屋の素材にも工夫があります。日本の家屋には,木
や竹や紙など,植物性の素材が多く使われています。障子や
ふすまは,木と紙でできていますし,床に敷く畳も,わらと
いぐさを編んだものです。植物性の素材は,湿気を吸い取る
ので,湿度の高い風土に適しているのです。時代が変わるに
従って,家屋の作り方も変わってきました。最近は,日本で
も欧米風の建築が多くなりました。しかし,日本の風土を考
えると,伝統適な家屋から学ぶことも多いと思います。
中文翻译反白可见:
在日本,除北海道之外,从6月到7月淅淅沥沥下雨的日
子持续不断。这个时期叫作梅雨季节。
梅雨季节气温高,湿度也大,所以感到十分闷热。因
此,住在日本的外国人几乎都说"梅雨不好对付。"在凉爽、干
燥的地方长大的人尤其要说"闷热得受不了"。
日本人自古以来就为梅雨而烦恼。于是,为了在气候闷
热的时候也能过得舒适,想了种种办法。
最能体现这种办法的是日本传统的住房吧。
日本的住房墙壁少,用能够随意取下来的隔扇和拉门间
隔房间。在寒冷的冬天,隔扇和拉门就这么关着过冬。可是到
了炎热的夏天,就把这些隔扇拉门取下来,把整个房子打通,
作为一间大屋子使用。这样通风好,所以非常凉快。
在住房的材料上也有讲究。日本的住房多用木、竹、纸
等植物性原材料。隔扇、拉门用木料和纸作成。铺在地板上的
榻锡咪则是用稻草和灯心草编织的。植物性材料吸潮,所以能
适应湿度大的风土。
随着时代的变迁,住房的建造方法也有了改变。近来,
在日本西洋式建筑多了起来。但是,考虑到日本的风土,传统
的住房方面想来也有不少值得学习的地方。