文学少女

发表于:2015-04-13 20:33 [只看楼主] [划词开启]

プロローグ:自己紹介代わりの回想——元・天才美少女作家です

 

 

 恥の多い生涯を送ってきました。

 あれ?これって誰の言葉だっけ?

 芸能人?スポーツ選手?それとも汚職で逮捕された政治家?

 まあいいや。

 高校二年生になったばかりで*生涯*なんて大袈裟かもしれないけど、十四歳のぼくが体験した出来事は、まさに驚天動地。怒濤に波濤に激動のてんやわんやで、たった一年の間に、ぼくの人生は一旦終了してしまったような気さえするのだ。

 なにしろあの一年の間、ぼくは謎の天才美少女作家として日本中の注目を集めていたのだから。

 はじまりは中学三年生の春だった。

 ぼくはもうじき十五歳になる十四歳で、ごくごく平凡な中学生をやっていて、友達もいて、好きな女の子もいて、それなりにおもしろおかしく過ごしていた。それが、生まれてはじめて書いた小説を、ほんの気の迷いで文芸雑誌の新人賞に応募したら、どういうわけだか史上最年少で大賞に輝いてしまった。

 文章が女の子の一人称で、ペンネームも井上ミウなんて女の子の名前を使ってたものだから、

*史上最年少!大賞は中学三年生の十四歳の少女!*

*リアルな文体と瑞々しい感性に、審査員各氏|絶賛!*

 なんて、大々的に宣伝されてしまったのだった。

 ああ、なんて恥さらし。

「女の子のほうがウケがいいから、このまま謎の美少女|覆面作家で売り出しましょう!」

 編集部の人に力説されて、

(覆面かぶってるのに、どうして美少女ってわかるんだ)

 と、釈然としないまま受賞作が出版され、それがたちまちベストセラーになってしまった。本は売れに売れてあっという間に百万部を突破。映画化もドラマ化もされて、コミックにもなり、社会現象になった。

 ぼくは愕然。

 家族も茫然。

「まぁまぁ、うちのお兄ちゃんが……?普通のおとなしい子だったのにねぇ。まぁ、どうしましょう。まぁ、印税が×億円! まぁ〜! お父さんの年収の二十倍!」

 とおろおろしていた。

 電車に乗ればぼくの本のタイトルがでかでかと印字された中吊り広告が目に飛び込んでくるし、本屋へ一歩足を踏み入れれば、立派な帯つきのぼくの本が、レジの前に堅固な要塞のように積み重ねられている。

「ミウちゃんってまだ中学生なんだろ。どんな子かなぁ。可愛いのかなぁ」

「オレ、華族の流れをくむお嬢様って聞いたぜ。それで正体を明かせないんだってさ」

「きっと赤ん坊の頃からばあやに育てられて、ペンより重い物を持ったことがないんだぜ」

「だよな〜、いかにも*文学少女*って感じの、清楚で可憐な美少女に違いないぜ。ああ〜ミウちゃん萌え〜。お嫁さんになって〜」

 そんな声を耳にするたび、恥ずかしくっていたたまれなくって、息の根が止まりそうになった。

 スミマセン、もう勘弁してください、出来心だったんです、あんなの文学だなんてご立派なものではないんです。授業中のノートの落書きで間違って受賞してしまって本当にゴメンナサイ。瑞々しい感性なんておこがましい。しょんべん臭いガキのつまらない独り言です。審査員の先生たちは洒落のつもりだったんです。十四歳の女の子が文学賞をとっちゃったら楽しいかなぁ〜話題性|抜群で業界も活性化するかな〜本も売れて出版社も喜ぶかな〜なんて思っちゃっただけなんです。魔が差したんです。才能なんてありません、もうもう許してください、お願いです。

 日本中のありとあらゆる場所を平身低頭して回りたい心境で、あげくに、あんなことがあって[「あんなことがあって」に傍点]——ストレスからくる過呼吸を起こし学校でぶっ倒れて病院に運び込まれ、もう小説なんか書けないよ〜とみっともなくべそべそ泣いて、登校拒否なんかもして、父さんにも母さんにも妹にも心配をかけた。

 本当に恥さらしな一年だった。

 かくして、謎の天才覆面美少女作家井上ミウは、たった一冊の本を残して消滅し、ぼくは普通に受験し、合格し、高校生になり、そこで本物の*文学少女*を——天野遠子先輩を知ったのだ。

 

 何故、ぼくが、再び書きはじめたのか。

 

 それはあの日、シンと輝く真っ白な木蓮の下で、遠子先輩に出会ってしまったせいだった。

[改ページ]

分类: 杂货铺

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