2015.09.24【日译中】千曲川のスケッチ  (二)十三日の祇園(ぎおん)

发表于:2015-09-24 14:57 [只看楼主] [划词开启]

 やがて町の下の方から木の臼(うす)を転(ころ)がして来た。見物はいずれも両側の軒下なぞへ逃げ込んだ。

「ヨイヨ。ヨイヨ」

 不一会儿从后街的方向滚来了木臼,观看的人群不约而同往两侧的屋檐下躲避。

 と掛声して、重い御輿が担(かつ)がれて来た。狭い往来の真中で、時々御輿は臼の上に置かれる。血気な連中はその周囲(まわり)に取付いて、ぐるぐる廻したり、手を揚げて叫んだりする。壮(さか)んな歓呼の中に、復た御輿は担がれて行った。一種の調律は見物の身(からだ)に流れ伝わった。私は戻りがけに子供まで同じ足拍子で歩いているのを見た。

“嘿哟,嘿哟”的吆喝声中,沉重的神轿被抬了过来。在狭窄的街道正中,神轿被不时的放到木臼上去。精力旺盛的小伙子们团团围在神轿旁,转着圈,扬手叫喊。在热烈的欢叫声中,神轿被再一次抬起前行。一种音律传达至观者们的身体里,回途中我看见甚至连小孩子随着这音律都是同一步调。

 この日は、町に紛擾(ごたごた)のあった後で、何となく人の心が穏かでなかった。六時頃に復た本町の角へ出て見た。「ヨイヨヨイヨ」という掛声までシャガレて「ギョイギョ、ギョイギョ」と物凄(ものすご)く聞える。人々は酒気を帯て、今御輿が町の上の方へ担がれて行ったかと思うと急に復た下って来る。五六十人の野次馬は狂するごとく叫び廻る。多勢の巡査や祭事掛は駈足(かけあし)で一緒に附いて歩いた。丁度夕飯時で、見物は彼方是方(あちこち)へ散じたが、御輿の勢は反(かえ)って烈(はげ)しく成った。それが大きな商家の前などを担がれて通る時は、見る人の手に汗を握らせた。

  这天,经历了街上的一片闹哄哄之后,不由得人的心也不平静起来。6点钟左右,我又出现在本町的拐角处观看众人[嘿哟嘿哟]的吆喝,声嘶力竭处现出沙哑尖利,听起来像[哎哟哎,哎哟哎]的喊叫。每个人都带着酒气,刚想着神轿是不是已经抬到前街了呢,又突然折返回来。五六十个起哄的人疯狂的围着喊叫。很多巡查和祭祀的掌事者跑过来维持秩序一起跟着走。刚好到晚饭的时间,看热闹的人都各自散去了,但抬神轿的气势却反而更强了。这使神轿在大商家门前经过时观看的人手里都捏了一把汗。

 急に御輿は一種の運動と化した。ある家の前で、衝突の先棒(さきぼう)を振るものがある、両手を揚げて制するものがある、多勢の勢に駆られて見る間に御輿は傾いて行った。その時、家の方から飛んで出て、御輿に飛付き押し廻そうとするものもあった。騒ぎに踏み敷かれて、あるものの顔から血が流れた。「御輿を下せ御輿を下せ」と巡査が馳(は)せ集って、烈しい論判の末、到頭輿丁(よてい)の外(ほか)は許さないということに成った。御輿の周囲(まわり)は白帽白服の人で護られて、「さあ、よし、持ち上げろ」などという声と共に、急に復た仲町の方角を指して担がれて行った。見物の中には突き飛ばされて、あおのけさまに倒れた大の男もあった。

  神轿此时忽然转变成一场冲突。在某户人家的前面,突然有人跳出来袭击抬神轿前杠的人,也有人两手空拳拦截阻止神轿前行在各种攻势下,眼见着神轿倾斜着要倒下去。这时,又有人从家里冲出来,飞身扑向了神轿。骚乱中发生踩踏,有人面部流了血。“放下神轿,放下神轿”、巡查们赶紧飞奔着聚过来。在激烈的争论之后,最终决定还是由轿夫来抬神轿,其他人不得靠近。在神轿周围,在身穿白衣头戴白帽者的护送下,在诸如“开始!抬轿”的协同声中,神轿又马上被抬起,向着仲町的方向前进了。在众多的围观者中,也有突然冲进去即被顶的人仰马翻的大块头。

「それ早く逃げろ、子供々々」

 皆な口々に罵(ののし)った

「巡査も随分御苦労なことですな」

「ほんとに好い迷惑サ」

 見物は言い合っていた。

 “赶紧滚吧,你们这群孩子”

   大家交口责骂着。

 “巡查也真是一件苦差啊”

“确实是没少添麻烦呢”

  围观者你一言我一语的纷纷加言。

 暮れてから町々の提灯(ちょうちん)は美しく点(とも)った。簾(すだれ)を捲上(まきあ)げ、店先に毛氈(もうせん)なぞを敷き、屏風(びょうぶ)を立て廻して、人々は端近く座りながら涼んでいた。

   夜幕降临时街道上亮起了美丽的灯火。人们卷起竹帘,在店前铺上毛毡等用具,用屏风围了,挨坐在一起纳凉。

      御輿は市町から新町の方へ移った。ある坂道のところで、雨のように降った賽銭(さいせん)を手探りに拾う女の児なぞが有った。後には、提灯を手にして往来を探(さが)すような青砥(あおと)の子孫も顕(あらわ)れるし、五十ばかりの女が闇から出て、石をさぐったり、土を掴(つか)んだりして見るのも有った。さかしい慾の世ということを思わせた。

神轿从市町往新町去了。在某个坡路上,有些女童们伸手捡拾着如雨般倾泻而下的香钱。随后,手提灯笼像是在照路的青邸后人也在跟着,更有个50上下的女人从黑暗处闪现出来又摸石块又抓土的忙作一团。让人心生感叹:天下熙熙,皆为利来;天下攘攘,皆为利往

 市町の橋は、学校の植物の教師の家に近い。私の懇意なT君という医者の家にも近い。その欄干(らんかん)の両側には黒い影が並んで、涼しい風を楽んでいるものや、人の顔を覗(のぞ)くものや、胴魔声(どうまごえ)に歌うものや、手を引かれて断り言う女連なぞが有った。

    市町的桥离学校植物老师的家很近,离和我交情甚好的医生T君家也很近。桥的栏杆两侧黑影云集全是人,有享受微风轻拂的,有偷偷看人家脸的,有扯着破锣嗓子唱歌的,还有被拉着手却连连拒绝的女伴们。

 夜の九時過に、馬場裏の提灯はまだ宵の口のように光った。組合の人達は仕立屋や質屋の前あたりに集って涼みがてら祭の噂(うわさ)をした。この夜は星の姿を見ることが出来なかった。螢(ほたる)は暗い流の方から迷って来て、町中(まちなか)を飛んで、青い美しい光を放った。

 夜里9点多,马场里的灯笼仍然如刚入夜般闪烁着光亮。合作社的人们聚到裁缝铺和当铺的前面,纳着凉顺便聊些庙会的轶事。这晚不能得见繁星的姿态,萤火虫从暗色里飞过来迷了路,在街道中间飞舞着,发出青白色美丽的萤火之光。

     後の祭

 

 翌日は朝から涼しい雨が降った。家の周囲(まわり)にある柿、李(すもも)なぞの緑葉からは雫(しずく)が滴(したた)った。李の葉の濡(ぬ)れたのは殊(こと)に涼しい。

     第二天从早上开始便下起微凉的雨,我家周围的柿树,李树,还有其他别的树,绿叶上都滴着水珠,尤其是李树的叶子,湿湿的分外清凉的感觉。

 本町の通では前の日の混雑した光景(さま)と打って変って家毎に祭の提灯を深く吊(つる)してある。紺暖簾(のれん)の下にさげた簾(すだれ)も静かだ。その奥で煙草盆の灰吹を叩(たた)く音が響いて聞える位だ。往来には、娘子供が傘をさして遊び歩くのみだ。前の日に用いた木の臼(うす)も町の片隅(かたすみ)に転してある。それが七月の雨に濡れている。

    本町街道上,与前天混杂的光景截然不同,每家每户都把庙会用过的灯笼挂得深深的藏起来。藏蓝的门帘里降下的竹帘也很安静。安静到可以听到深处烟灰筒敲打烟碟的声音。在大街上看到了撑伞嬉戏的女孩子们。之前庙会里用过的抬轿的木臼也被收起来搁置在街道的角落里,淋着七月的霏雨

 この十四日には家々で強飯(こわめし)を蒸(ふか)し、煮染(にしめ)なぞを祝って遊び暮す日であるという。午後の四時頃に成っても、まだ空は晴れなかった。烏帽子(えぼし)を冠り、古風な太刀(たち)を帯びて、芝居の「暫(しばらく)」にでも出て来そうな男が、神官、祭事掛、子供などと一緒に、いずれも浅黄の直垂(ひたたれ)を着けて、小雨の降る町中の飾を切りに歩いた。

  14日这天家家都要蒸红豆糯米饭,做红烧菜什么的,悠闲的过一天以示庆祝。到了下午4点左右天还没有放晴。头戴黑礼帽,腰佩古战刀,像从歌舞伎十八番的《暂》中走出来似的男人,和神官,祭祀掌事的,孩子们一起都穿上浅黄的武士服,穿梭在雨巷中成为风景

 

最后编辑于:2015-10-07 13:06
分类: 日语
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