2015.09.26【日译中】水車館の殺人-第十章 -004

ziyansh2 (紫焱(シエン)) 译犹未尽
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发表于:2015-09-26 08:15 [只看楼主] [划词开启]

水車館の殺人- 綾辻行人

章 過去 (一九八五年     九月二十八日~二十九日)

 

<別館>ホール~回廊  -  (午後九時五十分)

004

食堂の片づけを済ますと、倉本庄司は<北回廊>を通って<別館>に向かった。

表向きはいつもと変わらぬ無表情を装ってはいるが、内心では今なお動揺が収まりきっていなかった。つい数時間前に見た、あの顔――窓の外を横切った根岸文江の逆さ向きの顔――が、目の奥に焼き付いて離れないのだ。

收拾好餐厅以后,仓本庄司从北回廊前往别馆。

外表虽然装作与往常一样面无表情,但内心却直到现在也抑制不住地动摇。就在数小时前看到的那张脸(根岸文江倒过来横穿过窗外的脸),还铭刻在眼底不肯离去。

 

この十年間、同じ屋根の下で同じ”家”に仕えてきた女の、死の直前のあの顔、あの表情。激しい雨音の狭間に聞こえたあの時の悲鳴までが、耳の奥のどこかに閉じ込められているかのように、繰り返し響いてやまないのだった。

水車に撥ね上げられ、濁流に呑み込まれていった彼女が生きている可能性は、もはや限りなくゼロに近いだろう。道が崩れて捜査ができないと連絡してきた警察の男の声にも、どうせ手遅れだろう、といった含みを明らかに聞き取ることができた。

長年の仲間を見舞った、突然の死――。

这十年来,和自己在同一个屋檐下侍奉着同一个家的女人临终前的那张脸、那个表情。就连那时在暴雨声的间隙中听到的惨叫,也都像是被关在了耳朵深处一样,反复回响。

被水车挑起又被浑浊的激流吞没的文江,生还的可能性怕是无限接近于零吧。从来电话说道路崩塌无法展开搜查的男警察的声音中,也可以明确听到其中包含的反正为时已晚了的意思。

死亡突然就降临在了长年的工作伙伴身上……。

 

倉本は自分を、さほどの冷血漢だとは思っていない。けれどもどうしたわけか、彼女の不幸に対するストレートな悲しみは生まれてこなかった。

可哀想に、とは思う。だが、それよりももっと大きな割合を占めて、驚きや不安、恐怖や怯懦といった感情がいまだに残っていた。それらがさまざまに絡み合って、彼の心を揺さぶりつづける。

仓本不认为自己是一个那么冷血的人。但是为什么呢,对于文江遭遇的不幸,自己并没有产生直接的悲伤感。

只是觉得可怜。但是,比这种感觉占据了更大比例的,是直到现在还残留着的震惊、不安、恐惧、胆怯这样的感情。这些各种各样的感情相互纠缠,不断动摇着他的内心。

 

慣れない食事の準備、そして給仕の際、皿の一枚も割らなかったのが不思議なくらいだった。思い出したように脳裡に蘇る文江の顔と声におののき、知らぬまに指先が震えていた。それを懸命に抑えつづけねばならなかったのだから。

(よけいな気をまわす必要はない)

幾度も自分に言い聞かせていた。

在做不熟悉的晚餐准备工作以及侍应工作的时候,连一个盘子也没有打破,这简直是不可思议的。不知不觉间,像是惊恐于回想起来的那在脑内复苏的文江的脸和声音,指尖一直在颤抖着。他不得不一直拼命地抑制着。

(没有多想的必要)

他多少次地劝说着自己。

 

起こってしまった事故は仕方がない。今さらどうしようもない。大切なのはとにかく、今夜の残された仕事を間違いのないよう行うことだ。

<別館>のホールでは、大石と森、正木の三人がソファで話をしていた。三田村は入浴中なのだろう。棟の一階北端に設けられた浴室の前で、さっきシャワーの音が聞こえた。森の髪が濡れているところを見ると、彼は先に入浴を済ませたものらしい。

发生了的事故已经没有办法了。事到如今已经什么都做不了了。总之重要的是,要没有差错地完成今晚剩下的工作。

大石、森和正木三人坐在别馆大厅的沙发上说着话。三田村大概正在洗澡吧。刚刚在房子一楼北端的浴室前听到了淋浴的声音。从森的头发还湿着来看,他也才刚刚洗完澡的样子。

 

「何かご用はございませんか」

倉本は三人に向かって慇懃に問いかけた。

「お酒はそちらのサイドボードから、ご自由にお取りくださいませ。冷蔵庫の氷は足りますでしょうか」

「充分ですよ」

正木が答えた。

「ここの勝手は僕がよく知ってますから。倉本さんも今日は疲れたでしょう。こっちのことは気にせず。早くに休まれたほうがいい」

“有什么吩咐吗?”

仓本恭敬地向三人询问道。

“酒在那边的餐具架上,请随意。冰箱里的冰块还够用吗?”

“够用的哦。”

正木回答道。

“在这里可以随意取用的东西我都很熟悉。仓本管家今天也累了吧。请不用担心我们这边,早些去休息吧。”

 

「恐縮でございます」

倉本は丁重に頭を下げて、

「何か不自由がございましたら、遠慮なくお申しつけください。回廊の絵をご覧になるのはお好きに、とのことです。ただし一応、当家の消灯は十二時となっておりますので、その時間以後はお出にならないよう、お願いいたします」

“真是太过意不去了。”

仓本郑重地低下头说,

“如果有什么不方便的事,请告诉我,不用客气。回廊上的画也可以随意观赏。但是因为宅邸的熄灯时间是12点,希望客人们在这个时间以后不要外出。”

 

「毎年のことですからな、もう暗記しとりますよ」

にたにたと笑いながら大石が、執事の決まり文句をからかうように云った。だいぶアルコールがまわっているようである。

「それでは――」

ホールの様子にひととおり目を配ってから、倉本は云った。

「どうぞごゆっくりご歓談を」

“每年如此,都已经记住了哦。”

大石一边傻笑,一边像在开管家这惯例说辞的玩笑一样说道。看样子多半是酒劲上来了吧。

“那么……”

仓本大致环视了一下大厅说道,

“请尽情畅谈。”

本帖来源社刊

分类: 日语
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