2015.09.26【日译中】水車館の殺人-第十章 -005

ziyansh2 (紫焱(シエン)) 译犹未尽
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发表于:2015-09-26 08:52 [只看楼主] [划词开启]

水車館の殺人- 綾辻行人

章 過去 (一九八五年     九月二十八日~二十九日)

 

<別館>ホール~回廊  -  (午後九時五十分)

005

<別館>のホールをあとにして、倉本は足速に厨房へと向かった。まだ夕食後の洗い物が山ほど残っている。

それを済ませたら、あとは水車の機械室の点検と戸締まりの確認と……そう云えば今朝、文江が紀一に命じていた。風邪の薬を夜にもちゃんと飲むようにと。――どうしようか。まあいいだろう。主人の健康管理は、自分の領分ではない。

离开了别馆大厅,仓本快步走向厨房。晚餐后待洗的餐具还堆得像山一样。

那些洗完以后,接下来要去做水车机械室的检查和确认门锁……这样说来今天早上,文江嘱咐纪一晚上也要好好服用感冒药。……怎么办好呢。还是算了。馆主的健康管理不是自己份内的事。

 

そこでまた、<塔>から墜落する家政婦の顔が、網膜の片隅で瞬いた。同時に、長く尾を引く彼女の悲鳴が、耳の奥で……。

ぶるぶると頭を振って、それを追い払おうとする。ちょうど角の小ホールから<北回廊>に出たところだった。

外の嵐は相変わらずだ。横殴りの雨が、中庭側のガラス窓を騒々しく叩きつづけている。――と。

薄暗い回廊の中ほどに立つ人影が見えた。

刚想到这,从塔上跌落的女佣人的脸,再次闪过了视网膜的一角。与此同时,她那拖长了尾音的惨叫,也在耳朵深处……。

像是要将这些都赶走,仓本哆嗦着摇了摇头。此时,他正好从东北角的小厅走进北回廊。

外面还是暴风雨依旧。粗暴的雨水不断敲打着中庭一侧的玻璃窗,发出嘈杂的声响。正在这时……。

他看到在微暗的回廊中间站立的人影。

 

誰かがいるとは予期していなかったので一瞬たじろいだが、くりくりの坊主頭ですぐ、それが古川恒仁であると分かった。痩せぎすの貧弱な身体に白い長袖シャツ、黒いスラックス。こうして離れたところから見ると、アルバイトに疲れた貧乏学生さながらといった風体だった。

外側の壁に向かって腕組をし、そこに掛けられた絵に見入っていた。小ホールから倉本が出てきたのにも気づかない様子である。

虽然由于没有预料到会有人,仓本一瞬间打了个趔趄。但从光溜溜的和尚头,他立刻就知道了站在那里的人是古川恒仁。瘦弱的身体、白色的长袖T恤、黑色的不搭调的西裤。这样远远地看过去,就是一副疲于打工的穷学生打扮。

他抱着胳膊面向外侧墙壁,出神地看着挂在那里的画。看样子也没有注意到从小厅出来的仓本。

 

その古川の右手が、ふらりと前方に伸びた。壁のほうへ足を踏み出し、指先を絵に向けて突き出す。

ものに憑かれたような動作に見えた。彼が何を行なおうとしているのか、倉本はとっさには判じかねたが、この家の貴重なコレクションにみだりに手を触れさせるわけにはいかない。

こほっ、と小さく咳払いをすることで、自分の存在を相手に伝えた。

古川ははっと動きを止め、こちらを振り向いた。倉本の姿を認めると、差し上げた手を慌てて引っ込める。

古川的右手突然伸向前方。脚朝着墙壁的方向踏出,手指也伸向了画。

那动作看起来就像被什么东西附身了一样。仓本一时间难以判断他到底要做什么,但这个家里贵重的收藏品是不允许人肆意触碰的。

咳咳,轻轻地清了清嗓子,向对方表明了自己的存在。

古川一惊之下停下动作转向了这边。发现是仓本,慌忙将伸出的手收了回来。

 

「ご鑑賞はけっこうですが――」

速からず遅からず、変わらぬ歩調で廊下を進みながら倉本は云った。

「作品に手を触れることはお控えくださらないと困ります」

「あ、いえ」

古川はおたおたと視線をさまよわせた。ズボンのポケットからハンカチを引っ張り出して額に当てながら、

「別に、そういうつもりじゃあ……つまりその、あんまり素晴らしい絵なので、無意識のうちについ」

“虽然鉴赏是可以的……”

仓本一边稳步向走廊前进,一边不紧不慢地说道,

“但是触碰作品这种事不控制一下的话我会很困扰的。”

“啊,不是”

慌乱间,古川的视线徘徊不定,他一边从裤兜里抽出手帕擦了擦额头一边说,

“不是的,我没有那样的意思……就是说那个,因为是一幅这样绝佳的画作,我无意识间不知不觉地就……”

 

「とにかく作品にはお触れにならないよう、お願いいたします」

「ああ、それは、はい」

骨張った頬が真っ赤に染まっている。怒っているのではない、羞恥のためだ、と倉本は見て取った。

「くれぐれもお願いいたします」

もう一度念を押して、倉本は古川の横を通り過ぎた。その際、肩を落とした彼の低い溜息が耳を掠めた。

“总之,请不要触碰作品,拜托了。”

“啊啊,那个,是的。”

古川轮廓清晰的脸染得通红。仓本看出那不是因为愤怒,而是因为羞耻。

“恳请注意。”

仓本再次叮嘱以后就从古川身旁走了过去。经过他身边时,耳边滑过了沮丧的古川那低声的叹息。

 

厨房の前まで行って振り向かいてみると、古川は肩を落としたまま微動だにせずにいた。力なく項垂れながら、目だけはちらちらとこちらを窺っているのが分かる。

気にはなったが、じっと監視しているわけにもいかない。無言の一瞥を相手に投げかけると、あとで紀一には報告しておくべきだろう、と頭の中のメモに書き留めて、倉本は慣れない水仕事の待つ厨房のドアを開けた。

来到厨房前回头望去,古川仍然沮丧地一动不动。仓本知道他一边无力地垂着头一边朝这边偷瞟着。

虽然很在意,但是也不可能一直监视着。仓本无声地瞥了一眼对方,在脑中留下之后应该向纪一报告这件事的记录,然后打开了厨房门,门里有正等待着他完成的他不熟悉的洗刷工作。

本帖来源社刊

分类: 日语
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