【添香一队】裏切りは僕の名前を知っているⅠ 第一章①—skyharry

skyharry (玄桜)
【A+研究所】荣誉会员☆网校制霸
断翼天使
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发表于:2015-09-29 08:49 [只看楼主] [划词开启]

干音:

第一章

 雨の中、桜井さくらい夕月は走っていた。

 ()()ない雨音に追い立てられるように、先ほどの出来事が夕月の脳裏によみがえる。学校の廊下(ろうか)蛍光灯(けいこうとう)(いきお)いよく()れ、その場にいた同級生(どうきゅうせい)たちへと破片(はへん)が降りかかっていく。驚愕(きょうがく)悲鳴(ひめい)、行き()ういくつもの足音。

 

「俺がいる」

 

 刹那(せつな)、昨夜出逢ったひとの言葉が、夕月の胸に広がった。

 不思議なほどに懐かしく、心に浸透(しんとう)し、優しく広がっていくような声。

 (くろ)真珠(しんじゅ)光沢(こうたく)を放つ髪。吸いこまれそうな銀の瞳。スラリと()びた手足とスレンダーな体躯(たいく)(ととの)った柳眉(りゅうび)と頬のライン、引き締まった(あご)絶妙(ぜつみょう)なバランスで通った鼻梁(びりょう)と、形の良い(くちびる)。全てが完璧(かんぺき)すぎるほどに調和された絶佳(ぜっか)――。

 昨夜トラックに()かれそうになった夕月を、一陣(いちじん)の風ように救ったのは、そんなこの世の美を集結(しゅうけつ)させたような男性だった。

 痩身(そうしん)そうに見えるが、一切(いっさい)無駄(むだ)がないほど(きた)()かれたかのような体は(すき)がなく、広い肩と胸は、標準的な男子高校生である夕月を包みこめるほどで。瞳が隠れるほど長めの前髪(まえがみ)と、頬のラインに沿う横髪が風にさらさらとなびき、時折(ときおり)のぞく素肌(すはだ)は見る者の瞳を(うば)うほどの艶麗(えんれい)さを放っていた。

 名も知らず、初めて会ったにも(かかわ)らず、彼の綺麗(きれい)な銀の瞳と視線が重なったとき、夕月の心の奥深くで何かが働いた気がして。

 しかしその感覚はひどく曖昧で、何も見いだすことができなかった夕月だが、同時に彼に切なくなるほどの懐かしさを感じてもいた。

 去り(ぎわ)に名前を呼ばれて(おどろ)く夕月を、コートを(ひるがえ)(きびす)を返した彼は優雅(ゆうが)という形容(けいよう)が似合う仕草で振り返り、良く通る声でこう告げた。

 

「俺はおまえを裏切らない」

 

 月光を()びて(つや)やかさを(すその姿を、夕月はじっと見つめ続けた。

 そして、あの夜から全てが――動き始めた。

@cocolofly @kausei @cqbsylj 

@我筱邪 小師叔~~~


【添香一队】汇总贴:不点评,不成活!

最后编辑于:2015-10-04 21:58

本帖来源社刊

分类: 朗读

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